風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

生薬配合かぜ薬『改源』から考えた(ミトコンドリアとマンガンとショウガとシナモン)

meromeropy77.hatenablog.com


関連記事→『改源に含まれるカンゾウ末は血圧を上げる?』

アレルギー性の咳には副腎皮質ホルモンの産生を促すパントテン酸食材が効果を上げるように思われる。けれど、副腎皮質ホルモンが出続けることで亜鉛などのミネラルがやられて、不足していく。そうすると風邪などのウイルスに対抗できなくなる。免疫力を上げるためには亜鉛が必要だろう。マンガンはどうだろうか?

生薬配合かぜ薬改源の何が風邪に効くのだろう、と考えていた。
改源』には、「ケイヒ末」、「ショウキョウ末」といった生薬が配合されている。「ケイヒ」というのは「桂皮」であって、シナモンの樹皮のことである。「ショウキョウ」は「ショウガ」のことだ。
食品成分表を見ると、しょうがの粉のマンガン量は、おろししょうがのほぼ8倍になっている。他の食材と比較してみても、しょうがの粉末や、シナモンの粉末のマンガン値は比較にならないくらい高い。これら香辛料の中でマンガン量がもっとも多いのが、クローブである。『改源』には、添加物として「チョウジ油」つまりクローブ精油も添加されているようである。粉末から精油になった場合マンガン量がどう変化するのかは私には解らないのだけれど・・。

>>
銅、亜鉛は細胞質のSOD中に、マンガンミトコンドリアのSOD中に存在する。(『しっかり学べる!栄養学』)

マンガンは、成人の体内に12〜20mgと少量しか含まれていません。しかし、肝臓のミトコンドリアに含まれるカルボキシラーゼ(脱炭素酵素)の構成成分として、肝臓の酵素作用を活性化させます。(『ビタミン・ミネラル☆早わかり』)

 ミトコンドリアは、体が温かくて酸素と血液を必要としている横紋筋(骨格筋や心筋)、特に心筋に多くいます。臓器ではいちばん温かい肝臓や持続力やエネルギーの必要な心臓や脳にもたくさんいます。
 …。酸素を使ってえねるぎーをつくるため活性酸素の90%がミトコンドリアでつくられますが、その害から自身を守るために活性酸素を除去する酵素をつくる能力も持っています。(安保徹=著『安保徹のやさしい解体新書』(実業之日本社)より)<<

つまり、マンガンを多く含有するシナモンやショウガの粉末は、ミトコンドリアで熱を発生させて体温を上げ、風邪のウイルスに対抗するということではないだろうか。

災害が起こって長くストレス状態に曝されると、体内のミネラル類が損なわれる。それで免疫力が低下して風邪を引きやすくなる。


アロマセラピーの観点からは以下のような研究も報告されている。

天然植物生薬によるインフルエンザウイルス生育阻害実験ーその2
寺澤、落合らは、さらにもうひとつの生薬で同様にウイルス生育阻害効果を検証し報告しています。今度は桂皮(Cinnamomi cortex)に関して同じ系での実験を行ったのです。その結果、桂皮に含まれるcinnamaldehyde(CA)がインフルエンザウイルスの生育を特異的に阻害することを発見しました。濃度にして40マイクロモーラーという比較的低濃度でその生育を29.7%まで抑制することがわかりました。CAの分子量は132ですから1ml中に5.3μgのCAが溶解している状態です。しかも感染した細胞を3時間後に暴露したときが最も生育を阻害することがわかりました。この研究により桂皮成分の中で精油が効果を示していることが明らかとなりました。多くの漢方処方でこの桂皮が配合されており、感染症に効能を示すものも少なくありませんが、おそらく流感に対する効能はこのCAが担っていることが考えられます。ただし、シナモンオイルは直接肌に使用すると刺激が強いので注意が必要です。(山本芳邦「精油の由来とその行方14」2009年9月25日発行アロマ環境協会会報誌53より)

井上重治 問題はインフルエンザウイルスです。これに関する論文は、私が調べた限りでは5本しかなく、その中から有効性があるとされる具体的な精油名をあげると、ドクダミとシナモンバーク、ラベンサラ、ティートリー、ユーカリラジアタ、Cynanchumなどの精油でした。ヘルペスの場合は自信をもって精油が有効であるといえますが、インフルエンザの場合は論文が少ないのです。インフルエンザウイルスにもエンベロープがありますから、作用機構はヘルペスウイルスに似ているのではないかと思います。細菌の細胞膜にあたるのがウイルスのエンベロープです。脂質二重層で、基本的には細胞と同じ構造です。従来の季節型と新型インフルエンザウイルスはエンベロープも同じと考えられますので、新型ウイルスにも精油は効く可能性が高いです。
(中略)
井上 …。ところがウイルスに対しては4000倍も活性が強いので、精油の蒸気である程度影響させることが可能だと思います。なぜバクテリアに比べて活性が高いかといいますと、細菌の場合は細胞壁が邪魔をして標的の細胞膜まで到達しにくいのですが、ウイルスには邪魔するものがなくて、むき出しのエンベロープ精油の分子が容易に付着できるためです。
(中略)
林  ウイルスは強敵という感じがしていましたが、意外なお話ですね。
井上 そういう意味ではウイルスは特に精油の香りに対して一番無防備ですよ。…。
林  精油はウイルスに対して活性が強いということでしたが、マスクに精油を1滴つけておくような使い方もよいのでしょうか。
井上 そうですね。…。
(中略)
井上 新型インフルエンザウイルスの特徴は、従来の季節型と異なって肺の細胞での増殖が盛んなことです。増殖したウイルスに対してはアロマはあまり効かないと思います。…。新型の症状は発熱ですが、発熱は生体防御のひとつです。体温を上げることによってウイルスの増殖を弱めることになりますから、ある意味では発熱させたほうがよいのです。ただし40℃以上では脳に影響が出ますので話は別ですが。
林  ウイルスが静かになるのは50℃くらいですか。
井上 もっと低いです。41〜42℃くらいですね。ただしウイルスを失活させるためには70℃が必要です。(井上重治・林眞一郎緊急対談「インフルエンザとアロマテラピー」2009年12月25日発行アロマ環境協会会報誌54より)

注:シナモンバークは桂皮のこと。(ミルトスによる)

アロマセラピーの観点では、シナモン精油の中のアルデヒドがウイルスに作用するということのようである。が、ウイルスそのもの、あるいはウイルスに感染した細胞そのものに対しては生育を阻害することができるが、人の肺の中で増殖したものに対しては効果は期待できないということではないだろうか。

改源』の中に配合されているシナモンやショウガの粉末はマンガンを多く含有するために風邪に対して効果を発揮していると思われる。

しかし又、コリン食材と一緒にマンガンを摂りすぎるとアセチルコリンを多く生産して副交感神経に傾け、気道を収縮させるので、ぜん息などのアレルギー疾患を悪化させるおそれがある。マンガンでも何でも高値で含有する食材を使う場合は注意が必要である。

マンガン マンガンは…、エネルギー代謝にかかわる酵素など、多くの酵素の補因子として活躍している。…。また、マンガンは記憶にかかわる伝達物質のアセチルコリンの生産にも欠かせない。
(中略)
 …。しかし、マンガンレベルが異常に高くなると、暴力を発生させることがあるから、要注意。(生田哲=著『心の病は食事で治す』より)

震災が起こったときに、われわれ医療者が何が困ったかというと、来る患者さんの病名も飲んでる薬もわからなかったんですね。今、ジェネリックが非常に多くなりましたので、われわれ医療者が薬を見ても、これは何の薬だってなかなか言えないんですよ。↑(抜粋引用)




● 『報道の自由とBABYMETAL』と『マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル@サントリーホール』、それに『0422 再稼働反対!首相官邸前抗議』
と、言うことで、今週も官邸前抗議へ。

いよいよ地震震源が80キロにまで迫った川内原発について、change.orgで相反する2つの署名が立ち上がっていました。
キャンペーン ? 川内原発を止めてください。 ? Change.org(このChange.orgのサイトにはリンク先からお入り下さい。)
キャンペーン ? 川内原発を止めないでください! ? Change.org
署名の数で見れば明快ですけど、双方の言い分を読んで どう思われますか?(笑)。原発を止めたからと言って地震に対して安全になるわけじゃありません。かといって、原発を動かしているより運転を停めた方が地震があっても被害が少ない確率が高いことも確かです。どっちも相手の言うことに耳を貸しているようには見えません。面白いですねえ〜(笑)。(抜粋引用)

再稼働した時点で間違ってたってこと。再稼働反対!(ミルトス)