風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

椎間板の髄核と眼の硝子体に含まれるヒアルロン酸等の保水成分について

昨日アップした「加齢による《飛蚊症》の解消から考えるコラーゲンのこと、銅のこと、亜鉛のこと 」でリンクさせて頂いた「飛蚊症」についての動画を見ていて、気になった部分があった。

「加齢性の飛蚊症は後部硝子体剥離をきっかけに起きます。加齢現象によって硝子体というゲル状のものが液体になっていき収縮していくのですが、収縮していく中で硝子体の中にあるタンパク質の成分のコラーゲンが凝集することによって自覚します」という部分だ。

 

 

背骨と背骨の間のクッションの役割を持つ椎間板の内部には、髄核という組織があります。この髄核が後方に飛び出て、神経を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。(https://www.hosp.tsukuba.ac.jp/herunicore

 

髄核
椎間板の中心部にあるゲル状の組織周囲はコラーゲンを豊富に含む線維輪で取り囲まれている。(https://kotobank.jp/word/%E9%AB%84%E6%A0%B8-681705

 

腰椎椎間板ヘルニアに対する化学的融解術の歴史は長く、1980年代には北米を中心として世界的に施行されていたキモパパイン椎間板内注入療法などもありましたがキモパパイン療法については、タンパク分解酵素であり、コラーゲンを含めたタンパク全体を分解するため、線維輪、さらには血管・神経など周囲組織への影響による投与後の激烈な腰痛、不安定性の出現、硬膜外腔への漏出や硬膜内への誤注入による麻痺などの重篤な神経障害、さらに異種タンパク質であることに起因するアナフィラキシーなど副作用の報告が相次ぎ、現在は販売が中止されています

(略)

椎間板の髄核中にはプロテオグリカンが豊富に存在し、その構成成分としてグリコサミノグリカンが含まれています。こうしたグリコサミノグリカンヒアルロン酸をコンドリアーゼが分解をすることにより髄核の保水能を低下させます。そのことで、椎間板内圧を低下させ、脊髄神経根への圧迫が軽減し、ヘルニアの臨床症状を改善させると考えられています。(https://www.murayama-hosp.jp/topics/20210226.html

 

◆頸椎椎間板ヘルニア

椎間板はお饅頭に例えられ、中の餡子が髄核という柔らかい組織、皮の部分が線維輪という線維から成っています。椎間板ヘルニアとは髄核が線維輪を破って出たり、線維輪の一部が後方ないし後側方へ突出し、脊髄や神経根を圧迫する病態です。正中へ出たヘルニアの場合は脊髄を圧迫し、圧迫性脊髄障害を生じます。側方へ出たヘルニアの場合は神経根が圧迫され神経根刺激症状を生じます。圧迫される部位により症状が異なります。(https://www.shimazaki-hospital.com/publics/index/35/

 

椎間板について書かれたサイトを見ると、グリコサミノグリカンヒアルロン酸などの保水成分を分解して周りのコラーゲンで出来ている線維輪を守ることで治療するようなのだが、飛蚊症の場合は、ゲル状の硝子体が液体になって収縮することによってコラーゲンが凝集することによって起こってくるというのだ。

 

硝子体 水晶体と網膜の間を満たしている無色透明・ゼリー状の物質です。眼房水とともに眼球の内圧を保ちます。(『目でみるからだのメカニズム』)

 

膝が痛くて水を抜いてきたという人がいる。逆に膝が痛くてヒアルロン酸注射をしてきたという人もいる。

これらは全て保水成分の合成と分解のバランスに関連しているように思われる。

 

では、保水成分とは何なのか?

先ずヒアルロン酸とは、「へテロ多糖類の中でも、人などの生体内でたんぱく質と結合する性質を持つムコ多糖類と呼ばれるもの」(https://kotobank.jp/word/%E3%83%92%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%B3%E9%85%B8-118817だそうだ。

グリコサミノグリカンとは、「組織の細胞外マトリックスの主要な構成成分で、2糖繰り返し構造の枝分かれのない長い多糖です。 グリコサミノグリカンはN-硫酸基、S-硫酸基の両方またはいずれか一方で構成され、コアタンパク質と共有結合してプロテオグリカンを形成します」(https://www.cosmobio.co.jp/product/detail/glycosaminoglycan.asp?entry_id=14622のようだ。

 

いずれにしても、タンパク質と結合する糖類ということか?

 

だから腰椎椎間板ヘルニアで、タンパク分解酵素であるキモパパインを用いて髄核の保水成分を分解するキモパパイン療法というものがあったということだ。しかしキモパパインはタンパク分解酵素だからコラーゲンで出来ている髄核の周囲の線維輪まで分解してしまうために中止になったということなのだ。

キモパパインというのはパパイヤから抽出した物かな?それともパイナップル?

 

私がここで考えたいのはどういった栄養素が必要か?ということなのだ。

私は眼科医でもなければ外科医でもないので手術のことは解らない。しかし手術を受けたとしても、その前後の食べ物は何も考えなくて良いというわけにはいかないだろう。そもそも私達の体というのは食べた物で成り立っているのだから。