風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「ほのぐらいロウソクの火を消さないようなイメージで・・」(手紙による遠隔言語療法2)

わたしの支持するわがしもべ、わたしの喜ぶわが選び人を見よ。
わたしはわが霊を彼に与えた。彼はもろもろの国びとに道をしめす。
彼は叫ぶことなく、声をあげることなく、その声をちまたに聞えさせず、
また傷ついた葦を折ることなく、ほのぐらい灯心を消すことなく、
真実をもって道をしめす。(イザヤ書42:1~3 口語訳)

 

今日は言葉を話すための練習の2回目です。

足や手を動かすときも、先ず頭から指令を出すことが必要です。
言葉を話す時も同じだろうと思います。
指令を出すというのは、刺激を与えるということでもあると思います。
刺激を与えるという大元には、イメージするということがあると思います。
あなたはイメージすることが出来るはずです。
これまで、一つ一つの音を出す時、口の形はどういう風だったか、思い出して、イメージしてみてください。

この前は、「パ」について書きました。
今日は、「ふ〜」です。
ほのぐらいロウソクの火を消さないようなイメージで、「ふ〜」と息を吹いてみて下さい。
これはあまり練習しすぎて、酸素不足になっては大変なので、時おり思いついた時、1回だけやってみて下さいね。

 

教員時代、まだ言葉を話せない子どもと難聴の子どもを一日2時間担当するという時間割りを組んだことがあった。

その時、ロウソクの火を吹き消すという課題を設定した。

 

言葉をまだ話せない段階の子どもには、すべての取り組みは楽しい遊びとして体感させる必要がある。

積み木遊びの最初の段階は積まれている積み木に手で働きかけて崩すことである。手を口や息に置き換えると、自分の吹きかける息でロウソクの火を消すという遊びになる。

これは、言葉を話すための前段階で必要な楽しい体験となるだろう。

 

この取り組みは、難聴の子どもには口の形をしっかり意識させるためのものであった。

 

最初、近い距離でロウソクの火を吹き消す。徐々にロウソクとの距離を遠ざけて、息を吹く加減を調整させる。しかしこの時、こちらは距離を取ったつもりが、ロウソクの近くに回り込んで吹き消されてしまったりした(笑)。

 

他にも、ストローで吸うだけでなく、逆にストローで水泡を作るなどもした。これは意外と難しかったりする。