鉢のミニバラを雨に打たせようと思い、昨夜は軒下に取り込まなかった。
蕾を沢山付け始めているのだが、その蕾のすぐ下にスモモのような色をしたアブラムシが群がっている。混み合った葉も切り取って少し風通しも良くしたのだが・・。
テントウムシが来てくれるといいんだけど・・。
こんな風にバラの世話をしていると、「星の王子さま」を思い出した。
入り日みている王子のかなしみ 薔薇一輪
以下は、昔書いた子どもの本の紹介文から
『星の王子さま』は、自分の星に置き去りにしてきたバラの花の所へ帰ろうとしてヘビに咬まれて死ぬ。体が重すぎて持っていけなかったからだ。(「ぼく、とてもこのからだ、持ってけないの。重すぎるんだもの」『星の王子さま』より引用)
『星の王子さま』には愛そうとして愛しきれない人間の悲しさが描かれているようで、胸が塞がれる。けれども柏葉幸子さんのお話の中では、主人公達は、他人(ひと)のためにちょっとだけ自分の思いを我慢すればいいのだ。友だちの為に命を捨てるような事までしなくても良い。