風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

うつ病と運動とキヌレニンとセロトニンとストレス、そして土間のある縄文時代からの由緒正しい民家

この池谷裕二先生がツイートされた「キヌレニン」という物質の名前を見て、(中途半端なことは載せない方が良いと思い削除した)過去記事の中で引用したものを思い出した。以下に主要部分だけ再掲する。
 うつ病の血中トリプトファン濃度を調べた研究では、うつ病患者で低下しているという報告が多い。これは、食事由来のトリプトファンが少ないか、あるいは、トリプトファン代謝が亢進していることによると考えられる。
 ・・、大部分のトリプトファンは、セロトニンになるのではなく、肝臓などで代謝されてキヌレニンという物質になる。・・。ストレス時に放出されるホルモン(コルチゾール)も、キヌレニンへの代謝を促進する。これらは血中トリプトファン濃度を減少させる。(『栄養と料理8月号』「ちょっと気になる精神栄養学第19回」より)

ウィキペディアによると「キヌレニン」というのはトリプトファンからナイアシンを生合成するキヌレニン経路における主要代謝中間体のひとつ」とある。
又、生田哲=著『心の病は食事で治す』でも、トリプトファンからはセロトニンができるだけでなく、ナイアシンもできる道がある。もし生体にナイアシンが不足すれば、あなたの摂取したトリプトファンからセロトニンではなく、ナイアシンが優先的につくられる」と書かれている。
これらのことから、トリプトファンを食事から摂ってセロトニンに合成されるためにはナイアシンが必要だということが言える。トリプトファンは脳に運ばれ、ビタミンB6、ナイアシンマグネシウムとともにセロトニンをつくります」(『からだに効く栄養成分バイブル』)

池谷先生が紹介されている元の記事は英語で書かれているので全訳して詳しく読むことも出来ないのだが、運動によってうつ病が改善するのはキヌレニンが分解されるためだということのようだ。
昨日のブログで「『ストレスでうつ病になった』と言ったりすることがある」と書いたところだったのだが、過去記事で引用した文中にも「ストレス時に放出されるホルモン(コルチゾール)も、キヌレニンへの代謝を促進する」と書かれている。うつ病にはセロトニンが必要、セロトニンを作るためにはトリプトファン食材を摂ると良いと思っていたのだけど、それだけではない部分が解ってきたように思う。
そしてやはり、うつ病とストレスとの関係がはっきりしてきた。昨日紹介した『<香り>はなぜ脳に効くのか』の中でもうつ症状とストレスについての記載がある。

病気というのは薬なら薬、食事なら食事という一つの事柄だけで治そうとするものではなさそうだということが解る。
朝の光を浴びて散歩をするなどという簡単なことも結構良いかも知れない。朝の光によって脳内にセロトニンが増加する。それが夜にメラトニンに変化して睡眠リズムを整える。その上、池谷先生のツイートによれば、適度な運動によってキヌレニンが分解されるということにもなる。

しばらく前に、母の遺した家のことで憂鬱になっていた。刈って、勝手口に放り投げていた枯れたススキをゴミ袋に入れるために短く切りながら、だんだん気が晴れてきたのだった。体を動かしていると気が晴れてくるということは確かにあるように思う。

ゴミの問題というのは今や深刻で、私はこういった植物を自治体の指定のビニール袋に入れて燃やすゴミに出すということに非常に抵抗を感じるのである。私が子どもの頃に住んでいた祖父の家には、裏庭にドラム缶で作った竈があって、そこでゴミを燃やして夏にはそこで沸かしたお湯で行水をしたりしていたものだ。そんなこともあって、家の周りの植物は刈って枯らして家で燃やしたいと思うのだった。

この前聞いてきた藤森先生のお話では、日本の民家には土間があって、それは縄文時代からのものであり、貴族の屋敷は高床式で弥生時代のものだということだったが、私も家を建てるなら土間のある家を建てたいと思う。体を動かして色々な作業が出来る土間のある家を。


● 『対人ミサイル』と『アベノミクス批判 4本の矢を折る』、『1017 再稼働反対!首相官邸前抗議!』
前回書いたイスラエル製品ボイコットの話を少し補足します。罪もないパレスチナの市民を国ぐるみで殺し続けているイスラエルは現代のナチスという別名の他に、ベンチャー大国とも呼ばれているらしい。
ベンチャー大国”イスラエルに商機あり | 国際報道2014 [特集] | NHK BS1(リンク先でクリックしてご覧ください)
米ナスダック市場では日本企業の上場は10社にも満たないのに、イスラエル企業は140社近くある。イスラエルのハイテク産業は同国の輸出の40%を占め、民間労働者の14%が従事しているそうだ。ボクはケータイ嫌いなので良くわからないが、スマホの地図や有名アプリにもイスラエル企業が作ったものがあるらしい。日本のゲーム企業、グリーやスクエア・エニックスイスラエル企業と契約しているという。・・。
だいぶ前、こんな体験をしたことがある。こともあろうに日本の外交官が仲介してイスラエル企業が製品の売り込みをかけてきたのだ。詳しくは書けないけど消費者向けIT製品だった。先方の担当者は嬉しそうに言ってたね。『対人ミサイルの誘導技術を応用した製品です。』 同席した日本の外交官もうんうん、と頷いていた。・・。
対空ミサイルとか対戦車ミサイルはあるけど、『対人』ミサイルなんてものがあるのは知らなかったし、その仕組みを聞いたら、頭いい、とは思った。
だけど、そのミサイル、誰に向けて撃ってるんだよ!この前の映画『自由と壁とヒップホップ』のトークショーで、映画に出てたガザのラッパーのお父さん(勿論 一般人)は今夏 ミサイルで撃たれて亡くなった、それを助けようとした消防士も9人、撃たれて亡くなったと言ってたぞ。そんなクソ技術が応用された製品を取引することはイスラエルの人殺しを手助けすることだ。痩せても枯れても、お前らの人殺しに加担する気なんかね〜よ。もちろん売り込みなんか断固拒否。問題外。
だが後日 それを売り出したバカな日本企業があったのには驚いた。お前ら、良心はないのかって。全く売れなかったから、ざまあみろだけど。
これに限らず不条理なことって目の前に一杯転がっている。それがカモフラージュされたり、自分が無知だったりで、気が付かないだけだ。気が付かないのは仕方がないけど、別に胸を張って威張るような話でもないし(笑)、自分がマヌケであるという事実は変わらない。ボクの知識や能力なんて限界ありまくりだけど、それでも目の前にある不条理なことを放置するって悔しいもんな。(抜粋引用)