風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「菅直人元首相、安倍晋三氏を提訴」と「参院選候補者の横顔」を読んで

新聞の地方欄の「参院選候補者の横顔」というのを読んで色々思わされた。

私の所の候補者は3人である。届け出順に幸福実現党共産党自民党の3人。

幸福実現党女性候補のところには「地域の疲弊救いたい」と見出しがあって「政治の世界に入った契機は、党の母体である宗教団体の活動で数多く目にした地域の疲弊だった。・・。『心の部分だけでは救えない。若者が働ける環境を作らないと、・・』と話す。」と書かれていた。「心の部分だけでは救えない」と思いながら入っている宗教っていうのはどうなんだろう?と思う。そして、どうやって若者が働ける環境を作ろうと考えているのだろう?そのために原発を持ってくるというのであれば私は大反対だ!そこのところの考えが全く分からない。

共産党の候補者のところは「農林漁業の衰退危惧」となっていて、「後継者不足で悩む農林漁業でも暮らしが成り立つように、若い世代への支援政策を掲げる」「19歳で入党した時から、『人類や社会の進歩に貢献したい』という変わらない信念のもと、未来の日本を見据えて活動している」と書かれている。
若い頃の組合活動の中で共産党の人達を見てきた。組合活動というのは余計な仕事が増えるばかりでお金になるわけでもない。その上共産党の人達は党の活動というのもあるわけだが、不思議とこの人達は生き生きとしていたものだ。もちろん人にもよるだろうが、私が憧れていた人は目が澄んでいてとても素敵な人だった。もちろん男性だが(笑)。

自民党の候補者のところは「経済効果を地方にも」となっているが、「いつも安倍総理の後ろにいて支えているもんですから、永田町では今、私は安倍晋三の背後霊と言われています」と初っ端から語っている。そして「安倍首相が第1次内閣を総辞職した翌日から、復帰に向けて支え続けてきた」と書いている。「それほどまでなら、参議院に立候補するのは止めて安倍氏の秘書でもなさいませ」と言いたいほどだ。
安倍首相は「裏切りやはしごを外すといった政治の世界の本質的ないやらしさを全く持っていない人」だそうだが、そんな素晴らしい安倍氏を近頃菅直人元首相は名誉毀損で提訴したようだ。

自民党のこの候補者は「単に受け身で良くしてくれというのではなく、一人一人が自分たちで成長の種を見つけていくことが大切」と語っているのだが、何だか上から目線だなぁと思う。「国会議員は国民のために奉仕する義務がある」という憲法をちゃんと勉強しないで議員になったのだろうか!