死におくれているのは白梟のせい
恩寵!
冬バラ咥えホウキに乗って翔びまわれ
天寿を二百年とすると青春も倍増だ。
(金原まさ子『句集カルナヴァル』(草思社)より)
『ハリー・ポッターと賢者の石』の日本語訳が出た年、ちょうど9歳だった娘も今は二十歳を過ぎた。『〜賢者の石』の映画化は2001年だったが、2011年には最終巻が公開されシリーズは完結した。
そう言えば、ハリーがハグリッドからプレゼントされたのも白ふくろうだった。金原さんも、ハリー・ポッターシリーズがどう展開していくのか楽しみにしておられたのだろうか?
イーロップふくろう百貨店は、暗くてバタバタと羽音がし、宝石のように輝く目があちらこちらでパチクリしていた。二十分後、二人は店から出てきた。ハリーは大きな鳥籠を下げている。籠の中では、雪のように白い美しいふくろうが、羽に頭を突っ込んでぐっすり眠っている。
(『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング作、松岡祐子訳(静山社)より引用)