風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

菅元首相は一気に政治家生命を絶たれようとしているのか!

「四丁目でCAN蛙」さんが取り上げておられたニュース記事について、私も9月8日(日)の新聞で確認してみた。実は私も、東京五輪運命の朝」という見出しが躍るこの日の新聞の一面の端に、原発 菅元首相ら不起訴へ29」という文字を目にして引っかかっていたのだった。

この新聞の記事を見る限り、福島原発告訴団」が菅元首相らを告訴したとはどこにも書かれていない。記事に書かれているのは「被災者らに告訴・告発されていたのは、・・」という表現である。この書き方には原告を明らかにせず、曖昧なままにしておこうとする意図があるように思う。調べてみたところ、菅元首相らを訴えたのは「被災地とともに日本の復興を考える会」であるようだ。しかし、8日付の新聞にはこの会の名前は記載されていない。「被災者らに」という大まかな表現を新聞記事がとったのは、追及された時に、この表現であれば嘘はないと言えるからであろうと思われる。

そしてもっとも大事なのは、この記事の見出しを目にしただけで菅元首相に対する国民の心証が悪くなる、という点である。
実際、記事の中には「被災者らに告訴・告発されていたのは、勝俣恒久前会長ら当時の東電幹部や、事故対応に当たった菅直人元首相ら政府関係者。」と書かれているのに、1面脇の見出しにも、29面の見出しにも東電や東電幹部という文字は一切なく、「菅元首相」だけがクローズアップされるような形になっている。

私は菅氏のファンでもなければ、これまで応援していたわけでもない。しかし、このようなやり方で政治家が潰されていくというのは日本のために到底良いとは思われない。
そして、四丁目でCAN蛙さんのブログで触れられていた、「訴えを起こした福島地検から東京地検に移され、東京地検によって不起訴処分が出された」というような内容はこの新聞記事からは読み取ることが出来なかった。ここにも大きな問題が隠されているように思える。
四丁目でCAN蛙さんのブログ記事はこちらから、
     ↓
http://d.hatena.ne.jp/cangael/20130912/1378939478

今の時代、そしてこれからの時代、新聞やニュース記事を読むとき、書かれている裏までを読み込む必要があるように思う。

福島原発告訴団」の「福島原発告訴団が告訴したのは、東電経営陣と御用学者らであって菅元首相ら政治家ではありません。」と書かれたサイトはこちらから、
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