風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ちゅうりっぷの短歌三首ー葛原妙子

球根よりますぐにいでて寂(しづ)かなるみどりの柄なりし白きちゅうりっぷ『朱靈』
春草のいただきに白き花咲きてほろびしゆゑに土の匂へり
咲きをへし緋のちゆうりつぷ球根のいたく痩せしをてのひらに載す『をがたま』

『朱靈』は葛原妙子の第七歌集、『をがたま』は最終歌集。