球根よりますぐにいでて寂(しづ)かなるみどりの柄なりし白きちゅうりっぷ『朱靈』
春草のいただきに白き花咲きてほろびしゆゑに土の匂へり
咲きをへし緋のちゆうりつぷ球根のいたく痩せしをてのひらに載す『をがたま』
『朱靈』は葛原妙子の第七歌集、『をがたま』は最終歌集。
球根よりますぐにいでて寂(しづ)かなるみどりの柄なりし白きちゅうりっぷ『朱靈』
春草のいただきに白き花咲きてほろびしゆゑに土の匂へり
咲きをへし緋のちゆうりつぷ球根のいたく痩せしをてのひらに載す『をがたま』
『朱靈』は葛原妙子の第七歌集、『をがたま』は最終歌集。