風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

金木犀ももうお終い


● 「日琉同祖論」の政治学=伊波普猷私論。あるいは、・・

りんりんと微かな風に身をふるはせ金の鈴鳴る鈴の音こぼる

先ぶれのように9月に少しだけ咲いた金木犀ももう花を落として終わりかけている。
やはり十月の中旬が季節なのだと思う。陽の当たる側だけでなく蕾を全体につけ始めたので慌てて水をやったら、喜んでいるのか、嫌がっているのか香りを立てた。(金木犀の木に水をやるなんて)いつもしないことをやると花を咲かせないで終わるんじゃないかしら?と心配していたのだが、蕾から2週間近く楽しませてくれた。


     先ぶれ
天国はあなたがたのただ中に 秋の初めの木犀香る



日本の短歌は五・七・五・七・七だが、琉球の短歌は八・八・八・六だと聞く。
私の場合、本当は、自分の感覚には六音で切るのが合う。というか、短歌を作ろうというのではなく、言葉にしようとすると六音になることが多いように思える。例えば下に載せた短歌擬きも、「忘れていた」というのを「忘れゐし」とかすれば五音に収まるのだが、それだと今度は自分の心情にしっくり納まらないのである。私はやはり現代人なのだと思う。


忘れていた繰り返しの日々の中で発条仕掛け演奏装置(オルゲル)は止み砂は落ちる

この短歌擬きは、こちらに帰って来てから、友人に勧められて読んだ本と近しい者が続けて亡くなる体験の中から生まれてきたものだ。


 間違いない。
 向こうの柿崎君も、重体で入院していたことだろう。その彼が、たった今、生を終えたのだ。本体が消えて、影がなくなるように、柿崎君は消えたのだ。
 風が、わたしの前髪をくすぐる。
 この半年あまり、わたしは嫌悪していた。・・・・・無限に続く、同じ色合いの日々を。だが、その繰り返しにも限りはあったのだ。
 戦慄が走った。人間は、知恵を手に入れ、その代償として死を知らされた。自分が有限のものであると知ってしまった。その最も古い恐怖が、わたしを襲った。

              北村薫=作『ターン』(新潮文庫)より



時を刻むことをしない時計と窓の向こう


● 『安倍晋三の外遊』と『映画アンブロークンの上映』。それに『1023 再稼働反対!首相官邸前抗議』
与党が圧倒的に議席を握る状況は与党支持者にとっても良くないんです。多くの識者が指摘する様に与党自体が党内の自浄作用を失っているようですから。現実的に日本の政治を良くするには、与野党が伯仲する競争環境を作り出して政治家同士を競わせるしかないと思います。田舎の役場やオールド左翼の市民運動が良い例で、競争がないと人間の頭は腐る、そういうものなんでしょう(笑)。個人的には競争なんか大嫌い、呑気に昼寝でもしていた方がマシと思ってますけど、社会に競争がなくなってしまうと利権天国、世襲天国になってしまいかねません。
(中略)
と、いうことで、今週も官邸前抗議へ
(中略)
川内の2号機も再稼働されてしまいましたが、良いニュースもあります。中国の原発がイギリスで採用されることが決まって、今頃 日本の原発メーカーは真っ青になっているはずです。これからは本格的に中国メーカーが競争相手になります。日本が中国に入札で敗れたインドネシア高速鉄道が良い例で、購入資金までサポートしちゃう中国と勝負していかなければならないわけです。仮に日本メーカーが注文を取れたとしてもコスト面でかなり無理をしなくてはいけませんから、ただでさえお荷物になっている原発事業の採算はますます悪化することは1000%間違いありません。日本の原発事業は死にかかっている、と言ったら早計でしょうか。
(中略)
今日初めて知ったんですが官邸前抗議とは別に、毎日九電前で18日間連続で抗議している人も居ます。もちろん現地で、そして全国各地で抗議している人も居ます。 
と、いうことで、酷い世の中ではありますが、明るい兆しがないわけじゃありません。笑いを忘れずに抵抗し続けようと思います(笑)。(抜粋引用)

23日金曜の関電前は、ずっとお休みしていた(私はまだ話したことがない)女の方も来られていて、9人だった。先週来ていたワンちゃん達はお休みだった。『げんぱつ はんたい!』の初代プラカードで参加。それにしても6時前はもう真っ暗。(ミルトス)