風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

鉢植えのパイナップルセージが・・

雨が全く降らなかった昨年の夏、水やりをすっかり忘れて鉢植えのパイナップルセージを枯らしたのだった。「やれやれ、又やってしまった」と思ってそのまま放っていたらこの冬の最中に花を咲かせていた。それで、11月の末に剪定して花瓶に入れて置いたローズマリーと一緒に飾ることにした。
セージ(薬用サルビア)の仲間は本当にたくさんある。このパイナップルセージは名前のように葉がパイナップルの香りがする。繁ったら摘んでフレッシュハーブティーにすると良いんじゃないかな。私は主に花が咲くのが楽しみで植えているけれど・・。

昨日の新聞に漢方薬の問題が取り上げられていた。日本は漢方薬の原料の83%を中国に頼っているということだが、00年に中国は乱獲防止を理由に甘草などの輸出規制に踏み切ったという。それを受けて甘草の栽培研究を続けて来た漢方薬メーカーが栽培技術を開発した、と書いてあった。乾燥地帯で育つ甘草の栽培は日本では困難とされていたが、「収穫まで5年とされる栽培期間を2年に短縮することが可能になり」、「大量生産の技術を開発し、安全な漢方薬で海外にも打って出たい」と意気込んでいるという。

私はこの記事を読んで何か間違っているように思った。

アロマで使われるラベンダー精油なども冷涼な高地で栽培されたものと低地で栽培されたものでは含有成分が違ってくると聞く。含有成分が違ってくれば薬効も違ってくるということだ。本来乾燥地帯で育つ甘草を湿度の高い日本で育て、しかも収穫までに5年かかるところを2年に短縮できたというが、それで漢方薬としての本来の効能に変わりはないのだろうか、というのが私の中に湧いた疑問だ。

それと、何かが違うと感じるのは、根本的な発想が「大量生産の技術を開発し、金儲けをしよう」とするところから発しているという点なのだと思う。もちろんボランティアでやるわけでなく商売なのだからお金が儲からなければ続ける事も出来ないだろう。けれど、「大量生産」へと向かうところに問題が生ずると思う。例えば、化粧品などでも大量生産、長期保存を目指せば余計なものを入れざるを得ない。

アロマセラピーなどという外来療法の資格を取り精油などというものを使っている私がいうのもおかしな話かも知れないが、つまり私は、日本には日本古来の薬となるものがあるではないかと言いたいのだ。アロマセラピーも随分普及してきたこの頃では、柚子の精油や青森ヒバ、北海道の和薄荷、沖縄の月桃精油なども作られ、研究されてきている。

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