風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

『理不尽な進化:遺伝子と運のあいだ』吉川浩満=著

吉川浩満=著『理不尽な進化:遺伝子と運のあいだ』(朝日新聞社

凄〜く面白そう。Amazonの内容紹介読んだら、ますます読みたくなった。でも、しばらく本の購入は控えなくてはいけないし・・。


内容紹介
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「絶滅」の視点から生命の歴史を眺めるとどうなるか。
進化論が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の源泉を、科学と人文知の接点で掘り当てる、進化思想の冒険的考古学!
「生き残りをかけた生存競争」「ダメなものは淘汰される」「環境に適応しなければ」……
こういった物言いを、私たちは毎日のように耳にします。
ここでは、「進化論」(ダーウィニズム)が、世の中を説明する根本原理、あるいは自然法則のようなものとして使われています。
現代において進化論は、科学理論の枠を超えて、この世界を理解するための基本的なフレームワークになっているといっても過言ではありません。
しかし、進化についての私たちの常識的なイメージが、生物進化の実相とかけ離れているとしたらどうでしょうか。
実は、進化論という名のもとに、私たちがまったく別のものを信じ込んでいるのだとしたら?
本書は、「絶滅」という視点から生命の歴史を眺めながら、進化論という史上最強の思想が私たちに呼び覚ます「魅惑と混乱」の秘密を明らかにしていきます。
生命の歴史が教えるのは、地球に出現する生物種の99.9%以上が絶滅してしまうという事実。
この驚くべき事実から出発して、本書は、おもわず息をのむような、生物進化の「理不尽さ」という眺望にたどりつきます。
それは、私たちがふだん信じている、「生き残りのサクセスストーリーとしての進化論」とは、まったく異なる認識です。
それだけではありません。超一流の専門家たち、たとえばリチャード・ドーキンスとスティーヴン・ジェイ・グールドがどうして激しく争わなければならなかったのかも、この眺望のもとで理解可能になります。
そして、私たち素人と第一線の専門家がともに直面する共通の課題が浮かび上がってくることでしょう。
科学の時代における哲学・思想のありかたに関心をもつすべての人、必読の書です!
(抜粋引用)