風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

色々な食品に添加されている甘草(リコリス)について(漢方薬のこと)

苓桂朮甘湯(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se52/se5200145.html

漢方では、めまいの第一の要因として“水毒”を疑います。水毒とは、体の水分が停滞したり偏在することで、その循環が悪いことを意味します。この方剤、苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)は、水分循環を改善し水毒を取り去ることで、めまいを治します。(略)

苓桂朮甘湯の構成生薬は下記の4種類です。“茯苓”と“蒼朮”は、水分循環をよくすることで、めまいを改善します。“桂皮”は、のぼせに効くほか、頭痛を発散して治すといわれます。これに、緩和作用をもつ“甘草”が加わります。(略)

    茯苓(ブクリョウ)
    蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
    桂皮(ケイヒ)
    甘草(カンゾウ

(略)

適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)となります。

(略)

重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です。複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

・偽アルドステロン症..だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。 

【その他】

・胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気
発疹、発赤、かゆみ 

 

「漢方薬の服用も2週間位を目処にして止める方が良いと思う。」では桂皮について言及したのだが、ここでは甘草について書こうと思う。

 

苓桂朮甘湯の説明の中では、「重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です」と、主に甘草に関する副作用が記されている。

「水分循環を改善し水毒を取り去る」薬の中に、浮腫を生じさせる物が配合されているということなのだが、「これに、緩和作用をもつ“甘草”が加わります」と記されているように、一方に傾けないための配合ということかと思う。

 

しかし、スパイスの本では、甘草(リコリス)についての記載には凄まじい警告が記されている。

 

リコリス ー 1日に100g以上の十分なグリチルリチンを摂取すると低カリウム血症や、混乱、下痢、めまい、疲労、体液うっ滞、頭痛異常な心臓の脈拍や速度、高血圧、吐き気、皮膚の発疹、視力に問題が出たり、弱くなったりする。男性は胸が大きくなったり、勃起不全が起きたりする。また、これはジゴキシン(ジキタリスから得る強心配糖体)、利尿薬、エストロゲンステロイドやワルファリン(血液を希釈する)などの血圧の薬剤の働きを妨げる可能性もある。

 30gずつ摂るだけで害を生じる。アメリカ食品医療局は、40歳以上の人は1日50g以上摂取しないよう、2週間以上にわたる摂取はしないよう、また、妊娠中や授乳中の場合は避けるべきであると忠告している。また、手術前の2週間は血圧を不安定にするため避けるべきである。ごくわずかグリチルリチンはリコリスチューインガムやお茶にも入っている。ある特定のリコリスサプリメントと薬剤にはリコリスの脱グリチルリチンカンゾウが含まれている。(ペニー・スタンウェイ著『スパイスハンドブック』p87)

 

リコリス(生薬名カンゾウ

 タバコや飲料、砂糖菓子など香りづけに使われるリコリス。砂糖の50倍の甘さをもちながら低カロリーなので、ダイエット甘味料としても用いられています。

 リコリスティーには、胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜を保護する働きがあります。さらに抗アレルギー、去痰作用があることから、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器を鎮静させるのにも有効。さらに副腎皮質ホルモンと似た作用があるため、ストレスからくるうつやイライラ、消化不良などを緩和するのにも役立ちます。(略)

 

長期使用、多量の服用は避ける(1日の使用量1〜5g、6週間の使用が上限)。適量を守り、妊娠中、授乳中、高血圧の場合は使用を避ける。

主要成分/配糖体(グリチルリチン、グリチルリチン酸など)(略)エストロゲン物質(佐々木薫=著、林真一郎=監修『ハーブティー事典』)

 

娘は苓桂朮甘湯を飲み続けて、頭痛だけでなく、喉の渇きや寝ているときの心臓のドキドキも訴えるようになっていた。

私は私で、娘の様子を見ていて、顔がほつほつ赤くなっているのも気になっていた。

副作用の中に「発疹、発赤、かゆみ」がある。アトピー症状が治まってきていたところだったので、この漢方薬のせいだと思い、飲むのを止めさせた。

 

 

それにしても、甘草はあらゆる食品に添加されている。日本では、チューインガムどころの話ではない。