風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い(成人女子)ーその12(パントテン酸を摂りすぎると・・)


新しいパントテン酸関連のアトピー記事
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http://d.hatena.ne.jp/myrtus77/20140621/p1

昨秋、久しぶりに会った友人から「痩せて顔がすっきりしたね」と言われたと言う娘に、「えっ!こっちに帰って来てからの方がちゃんと食べてるから太ったんじゃないの?」と言ったのだった。すると娘は副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)を飲んでいた時の写真を取りだして見せてくれた。その写真を見て私は、クッシング症候群の満月様顔貌を思い浮かべたのだった。写真の顔は皮膚炎が悪化して腫れているわけではないのだが、まん丸に膨れているのだった。
クッシング症候群というのは、副腎皮質ホルモン過剰の場合に起こる病気で、満月様顔貌はその症状の一つである(山口和克=監修『新版病気の地図帳』(講談社))。一人暮らしで夜勤のアルバイトをしていた頃はまともに食べていなかったので体は痩せていたのだ。ところがホルモン剤を飲んでいたために、顔は丸く膨らんで太って見えていたのである。

こちらに帰って、薬を止めたと同時にアトピーが悪化した。ホルモン剤を薬で外から摂取していると、体は怠けて副腎皮質ホルモンを作らなくなる。副腎皮質ホルモンは、痒みなどを引き起こすヒスタミンに対抗してアレルギー反応を抑える働きをしている。そこで、この副腎皮質ホルモンの産出を促すパントテン酸食材を摂ることで治療を始めたのだった。

年末から又アトピーが悪化して、良く考えもせずにパントテン酸食材を摂らせていた。最初目の周りが丸く赤くなっていたのが次第に顔全体が腫れ上がっていくのを見ていて、これはパントテン酸食材の摂り過ぎではないだろうかとハタと思った。

副腎皮質ホルモンは真夜中の深い眠りの後の明け方の浅い眠りの中で作られるという。体内で副腎皮質ホルモンが最も放出されるのは朝起きた時だということだ。そして、中村丁次=監修『からだに効く栄養成分バイブル』(主婦と生活社にはパントテン酸が不足すると血圧が低下する」と書かれている。つまりこれは副腎皮質ホルモンの産出を促すパントテン酸は血圧も上げるということである。ここから考えられることは、副腎皮質ホルモンは日中の活動のためのホルモンであるということである。
けれど、アトピーが悪化して焦った私は、痒みがそれほど酷くないというのにパントテン酸食材を昼食でも夕食でも摂らせていたのだった。夕食でパントテン酸食材を摂りすぎれば副腎皮質ホルモンが産出されて眠れなくなると思われる。眠れないと翌朝、副腎皮質ホルモンが放出されないということである。
良質の睡眠によって正常に体内で副腎皮質ホルモンが作られるのではなく、時間に関係なくパントテン酸食材によって無理矢理ホルモンを作らせようとすれば、ホルモン(ステロイド)剤を飲んでいた時と同様の悪循環に陥るということである。

このことから、やはり生活のリズムを整えることを第一にしなくてはならないと考える。
ただ、ストレスフルな生活を送っている場合や痒みが強い場合はパントテン酸食材を摂取する必要はあるだろう。その時は朝食や昼食で摂取するのが良いように思う。

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