風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

占星術師を導く神(追記あり)

 

「ここにいる、ここにいる」と、声ききたし 未知なる道をゆくときに

 

このところタロットカードで占う占星術の動画を色々見ていた。

するとそこに、「神様」とか、「天からの声」とかいったものが共通に現れているということが分かった。

そうだよね、だって2000年前に、神様は占星術の学者達を導いて生まれたばかりのイエスに引き合わせているんだから。

 

だから、占星術の背後に神様がいるのは当然だと思う。

 

そしてその神は、イエス・キリストの神だと私は思う。

 

エスは、ヘロデ王の時代にユダヤベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。彼らは言った。「ユダヤベツレヘムです。預言者がこう書いています。

『ユダの地、ベツレヘムよ、
お前はユダの指導者たちの中で
決していちばん小さいものではない。
お前から指導者が現れ、
わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」

そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。(マタイによる福音書2:1~15)

 

 人間は一人ひとり、切り離された個人として生きています。

 でも、自分で思うよりずっと、人間は他者や外界とつながって生きているところがあります。

 パートナーとの出会いや子育てなどを通して「人が変わった」と言われるほどの大変容を遂げる人もいれば、大切な人を失って深く傷つき、長いあいだ立ち直れなくなる人もいます。

 もし私たちが本当に「他者と切り離された、個」として生きているなら、これほどまでに他人の意見を気にし、他人の存在や生死に、人生を一変させられることはないはずです。

 

 自分以外のだれかの存在が、まるで神様のように、自分の人生に「君臨」してしまうこともあります。

 親の意見、先生の意見、パートナーの意見、世間の意見、「心のヒーロー」のようなあこがれの人物の意見。「意見」ではなく「存在」そのものが、心のすべてのようになってしまう場合もあります。

 

 ですが、人から強い影響を受けることや、人の支配下にあると感じることは、現代を生きる私たちにとって、あまりうれしいことではありません。

 「人から支配されている」と認めるのは、屈辱です。

 

(略)

 

 2021年から2023年のなかで、あなたは自分とだれかとの強い結びつきを、さまざまなかたちで自覚することになるでしょう。

(略)

 人からの目に見えない、強い影響の重力から、すうっと抜け出すことができます。

 また、自分自身がだれかを支配していたことに気づいて、その手を離すことができるのかもしれません。

 

 この変化は、あなたを孤独にすることはありません。

 むしろこの変化こそが、これまでの孤独から、あなたを解放してくれるでしょう。

 支配関係が消えた、その向こう側であなたを待っているのは、真に対等な、広やかな、愛の関係です。(石井ゆかり=著『3年の星占い 蟹座』(すみれ書房)より抜粋)

 

深いな〜と思う。これはもはや哲学の域でしょ。否、キリスト教の神髄にもつながるでしょう。三位一体の神の在り方にも。

そう言えば、ガルシア・マルケスの『コレラの時代の愛』を知ったのも石井ゆかりさんの星座占いの本でだった。

 

教会での説教でも、これくらいの深みのある言葉を聴きたいものです。

 

カード占いのリーディングでも深い読みをする方と教科書をなぞっただけのような通り一遍のリーディングの方とがいるように思う。