風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

亜鉛過剰で「発熱」?(抗炎症解熱剤とステロイド剤の服用に関連した考察)

亜鉛の過剰摂取に、「発熱」https://ipidiw.co.jp/nutrition/zinc.html)と記されている。 

亜鉛が不足するとかぜをひきやすくなります。からだにウイルスなどの異物が侵入すると、異物を排除しようとする免疫反応がおこります。亜鉛が不足すると、この免疫反応がうまくいかなくなり、かぜをひきやすくなるのです。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

 

亜鉛 不足した場合
免疫力が低下してかぜをひきやすくなり、傷や病気が治りにくい(吉川敏一『ビタミン・ミネラル早わかり』)

 

亜鉛が免疫反応に関わっているというのは、亜鉛たんぱく質の合成に関わっているというところからきていると思われる。免疫に関わる白血球や胸腺、様々な酵素、ホルモンや神経伝達物質の受容体など、すべてたんぱく質が合成されることによって成り立っているだろう。

「発熱」は免疫反応の一つだから、亜鉛によって免疫に関わるこれらの臓器等が強化されると免疫反応としての発熱が起こると考えられる。

免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明―過酸化水素によって温度センサーTRPM2がスイッチ・オンする分子メカニズム― - 生理学研究所

 

しかし、ウイルスや細菌による感染がない場合、亜鉛過剰でアレルギー反応を起こすということが起こってくるのではないだろうか?

 

カルシウム拮抗薬や亜鉛を排出する利尿薬等、夫が4種類の薬を飲んでいた時はいつも37度前後の微熱を出していた。逆に言えば高熱を出すことが出来ないでいた。そして入院中にいつの間にかつけていた傷がなかなか治らないということがあった。

昨年利尿剤の服用が隔日になった後、引っ越しの疲れも出たせいか高熱を出した。

カルシウム拮抗薬も3日に一度で今は利尿剤も飲まなくなっているのだが、先日はまた高熱を出した。インフルエンザの検査は陰性でコロナはどうか分からない。解熱剤にアセトアミノフェンを主成分とするカロナール錠を貰ってきたのだが、病院に行った時が39度近くで一番高く、それ以後38度以上の熱が出なかったので飲まなかった。

 

アトピー性皮膚炎でステロイド剤を服用していた学生時代、娘は良く風邪を引いていたと言っていた。アトピー性皮膚炎等のアレルギーは免疫の過剰で免疫力が強すぎて暴走するためだと捉えていたのだが、それなのに風邪を引きやすいというのはどういうことなのか今ひとつ分からなかった。

ステロイド剤を飲むことで亜鉛ステロイド(副腎皮質ホルモン)の受容体を造るために使われて免疫の方に働けなくなるということではないだろうか、と今回考えた。

このことは、ストレスによって免疫力が衰えるのはどうしてかということを考えると分かりやすいかもしれない。ストレスがかかると、それに対抗する副腎皮質ホルモンを造ることに栄養素が総動員されて免疫の方に働けないのだ。

 

例えば食物も、それ一つで何か一つのホルモンならホルモンを造るのに適した食物というのがあるのではないかと思う。鶏モモ肉などは副腎皮質ホルモンを合成するために適しているのではないかと思われる。鶏モモ肉には比較的亜鉛も多く含有されていると思うが、亜鉛が副腎皮質ホルモンと受容体を造ったうえに、免疫にまで働けるほど含有されているとは思えない。

 

薬も食べ物も、服用する時、食べる時というのがあるように思う。

ウイルスなどに感染して熱を出している時に、ステロイド、非ステロイドに拘わらず解熱剤や抗炎症薬を飲んでしまうとウイルスと闘えなくなって重症化するということが起こってくるのではないだろうか?
逆に、高熱が続いて肺炎や敗血症等を起こした場合はステロイド電解質コルチコイド)が有効に働くと言えるように思う?

 

JAMAに掲載された論文です。39度以上の高熱は死因となるARDS発症率を1.77倍増加させますが、一方で有意に死亡率を低下させます(59%)。ARDS発症時にはステロイドの使用が62%も死亡を減少させています。https://t.co/PBZU2dvUib

— influenzer (@influenzer3) 2020年3月14日

 

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、肺炎や敗血症などがきっかけとなって、重症の呼吸不全をきたす病気です(略)肺の血管透過性(血液中の成分が血管を通り抜けること)が進行した結果、血液中の成分が肺胞腔内に移動して肺水腫を起こします。 https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/ards/

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