風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

脱脂粉乳と牛肉の違い(ニキビとアレルギーとの観点から)

くしゃみを連発していた娘が「このところ脱脂粉乳の入ったものを摂りすぎたからだ」と言っている。そして、「亜鉛の多い牛肉を食べるとニキビは治まるけど、亜鉛の多い脱脂粉乳の入った物を食べてもニキビは治まらない気がする」と言う。

図書館から借りてきた栄養セラピーの本には、「口元のニキビの原因が鉄不足なのに対して、おでこや鼻にできるニキビはビタミンA不足が疑われます」と記されていて、鉄を多く含有する食材の中に「牛赤身肉」を入れている。

また、この本の「鉄」の項には以下のように記されている。

 鉄は、皮膚・粘膜の合成に欠かせない栄養素であり、美肌の天敵であるシミやニキビを攻略して、ハリをもたらしてくれる働き者だからです。たんぱく質と同じく、鉄もコラーゲンを生成するのに欠かせない材料、と言えば、それだけでも十分、摂るに値する栄養素だということがお分かりいただけるでしょう。
(中略)
 そもそもシミは、紫外線によって体内に発生する活性酸素の影響を受けてできるもの。活性酸素を除去すればシミを防ぐことができますが、その役割を果たす成分にカタラーゼという酵素があります。これをつくるために鉄が必要で、体内で十分にカタラーゼが生成されれば、一度できたシミやくすみを消すことだって可能なのです。
 また、ニキビにお悩みの人、とくに口の周りからあごにかけてニキビができる人に共通するのも、まさしく鉄欠乏です。(定真理子・山本博意=著『美肌になる栄養セラピー』(マイナビ)より) 

 

この本の「亜鉛」の項には、亜鉛が皮膚の表皮の細胞分裂に必要であることが書かれていて、亜鉛の多い食材として「牛赤身肉」が挙げられている。

一方、脱脂粉乳の鉄の含有量を食品成分表で見てみると、これが少ない。

食材そのものの摂取する分量も考え合わせなくてはならないと思うが、一つの食材にどういった栄養素が入っているかを考える必要があるように思われる。

 

ニキビは体内に過酸化脂質が増えることで出来ると考えられる。そして、この過酸化脂質をつくり出すのが活性酸素の働きだと考えられる。活性酸素消去には鉄も働いているが、第一線で働くのが亜鉛だ。牛赤身肉は、その「亜鉛」も「鉄」も含有している。

 

アミノ酸の含有を成分表で見てみると、免疫反応に働くリジンの含有が牛赤身肉より脱脂粉乳の方が僅かに高い。

脱脂粉乳を100gも摂ることはないだろうと思うかも知れないが、ケーキやパンなどに入れる場合はそれなりの量が入っていると考えた方が良い。また、脱脂粉乳、粉乳は意外とあらゆるものの原材料中に記載されているものである。それを知らずに食べていると、いつの間にか過剰摂取していたということが起こり得る。

そして、鼻炎や花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー反応が暴走する。

 

myrtus77.hatenablog.com

 

アトピーとの闘い'14−17(亜鉛は免疫反応の立役者ということ) - 風と、光と・・・

食事で治すために、以下に、乳製品を例に上げて注意点を記したいと思う。

脱脂粉乳亜鉛と銅の割合は39:1で牛乳と比べてほんの少し亜鉛の割合が低くなるが、亜鉛含有は3.9mgで多い。そして銅を充分に損なう割合であると言える。

パルメザンチーズの亜鉛含有は7.3mgと高く、亜鉛含有の高い食品の上位に上がっていて銅との割合も48:1で凄い値である。けれど、亜鉛含有は0.7mgと少ないクリームチーズ亜鉛と銅の割合は70:1と凄まじい。夏になるとレアチーズケーキを作っていたが、これにはクリームチーズを200g使っていた。

このように亜鉛を摂取する場合には、含有量も考えなくてはならないが、銅との割合がどうかと考える必要もある。また、それらの食材をどのくらいの量使うのか、他の食材との組み合わせはどうか、といったことを考えていかなくてはならないと思う。

けれどこれを、サプリメントや薬で摂るとするともっと大変なことになる。以前、降圧剤を飲んでいる人でグレープフルーツジュースを飲んで亡くなったという事件があった(グレープフルーツには血圧を下げる作用があるため、薬との併用で血圧が下がりすぎた)が、そのようなことが起こってくると思われるからである。