風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

私は粘液質(アロマセラピストと苦手な香り)

昼食の後、娘が「あ!首を変にした」と言うのでキンカンを塗ってやって、その後、出かけて用を済ませて帰って来たら、「動けなくなった」と言って首を下げたままの状態で食卓で固まっていた。そこで、アロマオイルを調合して首から肩、背中、鎖骨へとリンパを流しながら塗って様子を見た。夕方になって少し楽になったということだったが、お風呂に入ってもう一度オイルを塗って寝た。

この時合わせた精油は、マジョラムとローズマリーカンファー、ペパーミント。ベースオイルとしてはスイートアーモンド油を使用。

香りが嫌いでなければ、マジョラム(Origanum majorana)は足腰、背骨、首等を痛めた時の第一チョイスだろうと思う。血管を拡張して血流を良くする。

痛めた直後は冷やす方が良いが、寝ている間に固まってしまうので寝る前は血流を良くして寝る方が良いと思う。翌朝も何とか起きられた。マジョラムは睡眠を助ける精油でもある。そのお蔭で良く眠れたようだ。

翌朝と、夜入浴後リンパ流しを兼ねて同じブレンドで塗ったのだが、アトピーの皮膚に少し刺激を受けたようだったので、その後ブレンドを変えた。

3日目は夜だけにし、カモミール・ジャーマン(Matricaria recutita)、ラベンダー・アングスティフォリア(Lavandula angustifolia)。カモミールには抗炎症、抗ヒスタミン、抗アレルギー作用があり、ラベンダーは鎮痛、鎮痙攣作用で効果を発揮する。どちらにも皮膚再生作用があり、眠りを助ける。

けれど、カモミールの香りは私が苦手なので、4日目はパチュリー(Pogostemon cablin)とラベンダーのブレンドに変えた。パチュリーも抗炎症、創傷治癒作用など皮膚にも良いが、リンパのうっ滞除去作用があり血液循環を良くする。この組み合わせも眠りに良い。

しかしラベンダーは皮膚を乾燥させると思われる。続けるとかさつくようなので、翌日はパチュリーカモミールブレンドにした。

 

あまり精油を使いすぎると腎臓に良くないので、首の治療についてはここで終了。

 

パチュリーは私には墨汁のような香りで好きな香りなのだが、カモミールの匂いは嗅いでいると頭が重くなって気分が悪くなる。

NARD JAPANの『ケモタイプ精油辞典』のカモマイル・ジャーマンの処方例には、「ストレス(多血質)」と記されている。「多血質」というのは、医聖ヒポクラテスの書に纏められていると言われる四体液説の中の一つだろうと思う。アーユルヴェーダでは「ヴァータ」に当たる体質だと考えられる。風の質を持つ体質である。軽く活動的だから、カモミールのように落ち着かせる精油が向いているのである。

私は「粘液質」、アーユルヴェーダでは「カパ」に当たる。水の質を持つ体質で、水分が溜まりやすい。『ケモタイプ精油辞典』では「リンパ質」と記されている。リンパ質の人に向く精油は柑橘系が良いようである。それも、オレンジ・スイートよりは苦みがあってキリッとさせるオレンジ・ビターの処方例に記載されている。柑橘系はすぐに香りが飛び去るトップノートのものが多い。リンパ質(粘液質)の人には、軽い香りが向いていると思われる。「多血質」の人に向くカモミールなどでは、どんよりしてしまって頭が働かなくなるのだ。

香りというのは自分に合ってないと嗅ぎ続けるに厳しいものがある。私は活動していないが、アロマセラピストというのもなかなか大変な職業だろうと思う。

 

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