風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

106歳を送る

 

「生くるのは大変」といふ102歳の言葉聞きつつ掛くる言葉無し

 

聖書は「健やかな人が八十年を数えても 得るところは労苦と災いにすぎません」(詩編90:10)と語る一方で、「白髪は輝く冠」(箴言16:31)、「白髪は老人の尊厳」(箴言20:29)とも語られる。そして、

 

正しい者はなつめやしの木のように栄え、
レバノンの香柏のように育ちます。
彼らは主の家に植えられ、
われらの神の大庭に栄えます。
彼らは年老いてなお実を結び、
いつも生気に満ち、青々として、
主の正しいことを示すでしょう。
主はわが岩です。
主には少しの不義もありません。(詩篇92:12~15)

 

骨折が治りきっていないのに、息子さんのことが心配で退院して来られたのであった。お家を訪ねると、台所からトントンと庖丁の音が聞こえていた。
それが、昨年末息子さんが高齢者施設に入られた後、急に弱られた。
人間というのは本当に単純には出来ていないと思う。お世話をしながら、そのことが支えになっている場合があるのだ。
その姉妹がどうしてキリスト教に入信されたのか、ご遺族の挨拶をお聞きして初めて知った。末の娘さんを幼い頃に亡くされたからだった。

子ども達を愛して、そのことを支えとして生きて来られた生涯だったのだ、と思った。

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