風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「雪に傘」を、「傘に雪」にして・・。

一首鑑賞 » Archives » 小池光/雪に傘、あはれむやみにあかるくて生きて負ふ苦をわれはうたがふ

まず、「雪に傘」というイメージ鮮烈な初句。
「ゆきにかさ」と「あ音」に開かれていて、そのままぱっと傘を開いたような印象を与える。これが、「傘に雪」だと、とてもダサい。ぱっと歌を開く感じがなくなり、すぼむ。
(略)
「雪に傘」はつまり、もうそれだけで美しい詠嘆だ。(花山周子=文『一首鑑賞』より抜粋引用)

『一首鑑賞』の花山周子さんの鑑賞は引用させて頂いた後に続く部分が凄いのだけど、私は、「雪に傘」の部分に惹きつけられた。ここの部分を拝見して「確かに!」と思ったのだが、「雪に傘」を「傘に雪」にして最後に持っていったらどうだろうと思って、短歌擬きを作ってみた。

 

さらさらとかろき雪ふるぱらぱらとかたき雪ふる 傘に雪

 

札幌での雪体験を思い出して作ってみた。北海道では雪に傘をさす人はあまりいなかったと思うが、私はさしていたかなぁ?十年も前のことで、もう忘れてしまった。