風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

高張性脱水(水欠乏型脱水)と低張性脱水(塩欠乏型脱水)ー書き直しあり

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。


1 高張性脱水
 炎天下での作業やスポーツ時に、大量の発汗によって起こりやすい。ナトリウム損失の割合より水分損失の割合が大きいことから、体液が濃縮されて細胞外液の浸透圧が高くなり、血中ナトリウム濃度が上昇して細胞内液の水分が細胞外に移動する。一次性脱水ともいわれ、水欠乏型脱水である。
2 低張性脱水
 脱水した際に水分(食塩を含まない)のみを大量に補給すると発生しやすい。水分の損失よりナトリウムの損失割合が大きいことから、細胞外液の浸透圧が低下し、水分が細胞外から細胞内へと移動し、細胞内水中毒の状態となる。そのため脳浮腫を起こし、意識障害を生じる。二次性脱水ともいわれ、塩欠乏型脱水である。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)


1の高張性脱水を起こした時に、硫黄化合物でカリウムも多いニンニクを食べれば、硫黄化合物であるアリシン(C6H10OS2)が、硫化アリル(C6H10S)、二硫化アリル(C6H10S2)と変化していき、体内で無機の陰イオンである硫酸イオンとなる。血中(細胞外)に無機の陰イオンが増えると、それに釣り合うだけの陽イオンを残して後は細胞内に入る。ここで、カリウムより原子量が小さいナトリウムが細胞内に入る。これによって、細胞内へ水分を引き戻すので、脱水状態を免れるのではないだろうか。

エジプトでピラミッド建設に従事した人々がニンニクを食べることで炎天下の重労働に耐えることができたのは、ニンニクのビタミンB1の作用もあるかも知れないが、カリウムとナトリウムによる水分調整によるのではないかと思われる。

ただ、摂り過ぎれば、この場合も水分を大量に補給した2の低張性脱水(塩欠乏型脱水)と同じ状態を引き起こすことになるのではないかと思う。

またこの時、外気圧が下がって来ていれば、血管の内圧が上がり血液中の血漿が細胞間質へと押し出され細胞間質液(組織液)が増える。さらにこの状態が続けばナトリウムが細胞内に入ると共に水分も細胞内に移動し、2の「低張性脱水」で記されているように、「細胞内水中毒の状態」となり、「脳浮腫」を起こし、「意識障害を生じる」(『しっかり学べる!栄養学』)。

ニンニクを使った唐揚げの昼食を食べた後、夫の具合が急激に悪くなったクリスマスの日曜は、夜に向けて大荒れの天候であった。

私が、気圧が下がっていく時に頭痛を起こすのも、「脳浮腫」を起こしていたためだった、と思う。私の元々の体質はナイアシン過多の亜鉛不足だろう。この体質ではインスリンが血中に溢れる。すると血中ナトリウム濃度が高くなる。そこに低気圧が襲ってくると・・。

私がニンニクを食べて頭痛を起こすのも同じことで、普段から血中のナトリウム濃度が高めだからだろう。ニンニクを食べることで血中カリウムが増える。ナトリウムより原子量が大きく同じ一価の陽イオンであるカリウムが血中に増えれば、ナトリウムは細胞内に押し込まれることになる。すると水分が細胞内に引き込まれ、「細胞内水中毒の状態」となる。

ナイアシンの多い物を摂るときは亜鉛を多く含有する物と組み合わせる必要があるように思われる。


このように、細胞内外の水分調節には電解質だけでなく、栄養素だけでなく、気候や風土も関わっていると言える。そして、体質も。元々の体質はどうか?そして今の状態はどうか?と考える必要がある。
お風呂上がりはどうか?炎天下で働いたのかどうか?発汗の有無は等々、その時々の状況を考える必要があるだろう。


追記
この「水欠乏型脱水」、「塩欠乏型脱水」という言い方は解りにくいように思う。
「水欠乏型脱水」の方は、細胞内の水が細胞外へ移動したため細胞内の水分の欠乏状態を表している。が、「塩欠乏型脱水」は、水分の大量補給により細胞外液中のナトリウム濃度が薄まった状況で、この場合は細胞外の塩欠乏を表しているということになるように思う。

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