風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

カリウムに戻る、そしてセシウム


ここに関連した最新記事は以下
  ↓
https://meromeropy77.hatenablog.com/entry/2018/09/22/143633

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。


「有機酸カリウムのほうが細胞内取り込み率が高く、細胞内のカリウムを補う場合には、有機酸カリウム、細胞外のカリウムを補う場合は無機カリウムと使用する。根拠となる臨床研究などは見当たらない」

「ニンニクを食べて血圧が下がるのは、イオウ化合物が体内で分解され、カリウムと結合して無機のカリウムになるからだろう」と考えていて、「そうだ!カリウムとナトリウムバランスが1:2の塩から塩化カリウムを摂ればいい」と考えたのだった。ニンニクにはカリウムも多く含まれている。カリウムが硫酸、リン酸、塩酸と結合すれば無機のカリウムとなる。

案の定、塩を変えると、夫の血圧は下がり始めた。ところが、娘の皮膚から組織液が吹き出し始めたのだった。

以前に摂取して私自身が体調を壊したカリウムだけの塩ではなく、ナトリウムとの比が理想的と思える塩だったのでまさかこんなことになるとは考えてもいなかった。
よくカリウムは調理で失われると言うのだが、茹でて茹で汁を捨てた場合は失われることになるが、お味噌汁などに入れた野菜のカリウムは汁に溶け出ているので摂取することになる。成分表を見れば、乾燥させたり、焼いたものでは含有量が増えていることが解る。また、ナトリウムはほとんど(味噌、醤油などを含む)塩から摂取するしかないが、カリウムは全ての食物に含まれているように思える。
塩の比率が理想的でも、他の食物からカリウムを多く摂って、それが体内で無機のカリウムとなれば話は違ってくるのである。

 カリウムはナトリウムと協力して細胞内外液の浸透圧を維持します。細胞の内側に多いのがカリウム、外側(血液など)に多いのがナトリウムです。…。浸透圧は、細胞内外の水分やいろいろな成分を調整するはたらきをもっています。
(略)
 ナトリウムは…細胞外液の浸透圧の維持にはたらいています。細胞外液というと、まず血液があげられます。ナトリウム摂取量が多いと尿からの排泄量が増し、少ないと排泄量が抑えられるので、過剰症はまずおこりません。しかし、慢性的なとりすぎは禁物です。しょっぱいものを食べつづけると、血液中のナトリウムがふえて浸透圧が高くなります。これを薄めようと細胞から水が浸透します。すると血液量がふえるので、血液を送り出す圧力が高まり、血圧が上がると考えられます。高血圧には遺伝もあり、ナトリウムをとりすぎるとだれもが高血圧になるわけではありませんが、要因であることは確かです。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

ナトリウムにしてもカリウムにしても無機のものは細胞内に入りにくいのではないだろうか。普段私たちは、カリウムは食物から有機酸のものを摂り、ナトリウムは塩から無機のものを摂っているので、私たちの体は、細胞内にカリウムが入り、細胞外にナトリウムが多く留まって細胞内外の水分量を調整するように造られているのだと思われる。

では、細胞内に入りにくい無機のカリウムを多く摂りすぎればどうなるだろうか?
低張液に細胞を浸すと、水分が細胞内に入り過ぎて細胞膜が破裂するという、これと同じことが起きると考えられる。

無機のカリウムを摂って血圧が下がるのは、水分が細胞内に引き込まれるために、細胞外液である血液量が減るためだろう。
「急激な血中カリウム濃度の増加によっては心停止に至ることもある」(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)と言われているのは、細胞内に水分が一気に流れ込むために心筋細胞が破裂するということではないだろうか?
また、慢性的に細胞外にカリウムが増え続けることで脱水状態となり、血液の粘度が上がり、次第に脳梗塞を起こしやすい体になっていくと思われる。

カリウムの塩を取り続けた場合、私自身は、心臓がバクバクして、とてもしんどい状態となった。水分が細胞内に入り込みすぎていたためだと思える。
セシウムによって内部被曝した場合も同じことが言えるのではないだろうか?セシウムカリウムに代わって体内に入り込めば、細胞外に溜まるだろう。そして水分が細胞内に増える。これを解消するためにはナトリウムを摂る以外にないように思われる。
実際、長崎原爆投下後を味噌などを摂取することで生き延びたという記録もあるようだし、以前、毎日新聞で連載していた「原子の森 深く」でも、被曝した人間に生理食塩水を打ち続けて生還させたということが記されていた。

また、放射性物質が体内に入り、フリーラジカルとなって細胞を傷害する場合は、亜鉛や銅が必要となるだろう。

夏に日焼けした娘は、その時点で、活性酸素を消去するスーパーオキシドジスムターゼを造るための亜鉛や銅、マンガンが消費されていただろう。
その上、皮膚が元に戻っていない状態でカリウムの多い塩に変えたために、表皮の有棘層細胞内に水分が引き込まれて細胞膜が破れ、細胞外液である組織液が吹き出してきた、ということだと思われる。
ナトリウムを多く摂って細胞外液が増えた場合も組織液が出るだろうが、細胞膜が破れて吹き出すほどのことはないと考えられる。滲む程度ではないだろうか?
いずれにしても、細胞内外の水分量の調節が大事だと言える。