風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

カルシウムとビタミンD、そして運動

以下の内容は私の思考過程のものであり、間違いが含まれているかも知れません。

骨は、破骨細胞による分解(骨吸収)と骨芽細胞による合成(骨形成)を繰り返しており、これを骨のリモデリングと呼ぶ。
(中略)
適度な運動やトレーニングは、骨芽細胞を活性化し、リモデリングのバランスを骨形成方向に引き寄せ、骨量を増加させる。その効果は、持久力より瞬発力を要求する運動のほうが高いとされている。一方、運動不足や無重力環境では、骨吸収が骨形成を上回り、骨密度が低下する。
(中略)
活性型ビタミンDは、血中カルシウム濃度を維持しつつ骨吸収と骨形成の両者の活性を行っているのである。つまり、活性型ビタミンDの作用は、骨のリモデリングの活性にあるといえる。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)より)


「適度な運動やトレーニングは、骨芽細胞を活性化し」と記されている。これは、カルシウムが筋肉の収縮に関わっているということである。骨格筋を動かすことで筋肉を収縮させ、カルシウムイオンが細胞内に入ることによって骨芽細胞を活性化させるということだと考えられる。
筋肉を収縮させることで血圧を上げ血流を維持する。カルシウムは血圧を維持する働きをしていると言える。
しかし、「ビタミンDとレニン」で引用したように、何らかの理由で血圧が低くなるとレニンが分泌され血圧を上昇させようとする。ビタミンDはこのレニンの働きを抑えて不用意な血圧上昇を抑制する、という。

つまり、運動、カルシウム、ビタミンDが欠乏した状態では、細胞が活性化されず血圧は低下する。しかしこの状態が長く続くと、レニンが作動し血圧を上昇させると、やはり考えられる。

昨年心不全で入院する前の夫は、長期にわたる運動不足であった。そして冬から春にかけて喘息様発作を起こしていた。

5月に出張で出かけた時、サプリメントを2種類持たせていたが、その一つが、カルシウムとマグネシウムが配合されたものだった。これにはビタミンDも含まれていた。
「カルシウムとビタミンD、そしてアレルギー反応」でも書いたが、カルシウムとビタミンDはアレルギー抑制に働く。
そして、これらの栄養素は筋肉を収縮させて心臓に溜まった血液を拍出させたと考えられる。それで、この時、カルシウムのサプリメントを飲んだことで発作が治まったのだ。


しかし病院では、カルシウム拮抗薬で血圧を下げ、利尿剤で体液量を減らすことで心臓に溜まった血液を排出させるという方法を採った、ということだと思われる。


さて、放射性物質であるストロンチウムを体内に蓄積させないためには、カルシウムを摂取しておくことが大事だと言われている。