風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

カルシウムとビタミンD、そしてアレルギー反応

カルシウムについて書いた過去記事で、カルシウムなどのミネラルが、「骨形成とは別に、全身の細胞を興奮させる役割がある」(福田稔=著『実践「免疫革命」爪もみ療法』)と書いたものを紹介したのだが、このことについて詳しく説明したサイトを見つけた。
以下、
http://www.wa.commufa.jp/~kou-bs/kawaraban/calcium/calcium.htm
カルシウムについて解説したこのサイトには、「Caが神経細胞に入る事で神経細胞が興奮し刺激の伝達が行なわれる」と記され、「細胞の外からCaが入ることが刺激となって白血球などが働きます」とも書かれている。これに関わって、「リンパ球が異物を攻撃する際に細胞同士が連絡を取り合って攻撃します。この時の連絡物質がサイトカインで」と記され、このサイトカインをカルシウムが作ると記されている。

「カルシウム不足とアトピー・喘息・花粉症」でも、「カルシウムは、細胞と細胞の情報伝達、神経伝達に不可欠な栄養素で、脳を働かせ、筋肉を動かし、免疫細胞が行動するときに欠かせない働きをしています」と記され、カルシウム不足で免疫の誤作動・過剰の原因となり、アレルギー反応を引き起こしやすい体質をつくる、と書かれている。また、「アレルギー性疾患の人の細胞には、カルシウムが結晶化するほど細胞に取りこまれて」いるが、「これは、カルシウムが多すぎるためではなくカルシウムが食事から取られず、不足しているため」だという。「カルシウム・パラドックス」である。

「ビタミンD(カルシフェロール)について」というサイトでは、ビタミンDの働きとして「サイトカインの過剰な生産と反応を抑える(ぜんぞく等の炎症を抑える)」と記されているが、これは、カルシウムの吸収促進をビタミンDが調整しているためだと考えられる。

長らく、「高ヒスタミンの患者にビタミンCとナイアシンを投与しても、効果はなかった。しかしカルシウムを投与すると、ヒスタミンレベルが下がり、症状は改善した」(生田哲=著『心の病は食事で治す』)について考えていた。ヒスタミンとカルシウムの関係はまだはっきり分かっていないが、カルシウムとアレルギー、ビタミンDとアレルギーの関係が少し分かってきたように思われる。
「ビタミンD(カルシフェロール)について」には、「活性型ビタミンDステロイドにも似た強い活性をもち、がん細胞の増殖を抑制する」とも記されている。


ところで、不足すると貧血を起こすビタミンB12が回腸で吸収される際にカルシウムが必要だとされている。亜鉛欠乏性貧血というものがあることを昨年知ったのだが、亜鉛もカルシウムもフィチン酸やタンニン、利尿剤によって体外に排出されるようである。貧血の背後に鉄、銅、亜鉛不足と共に、ビタミンB12不足と関わってカルシウム不足もあるかも知れないと考えた。とすると、その背後にはビタミンD不足、また、ビタミンDを活性型に変えるマグネシウム不足も潜んでいると言えるかも知れない。


今現在の私の結論としては、朝食では、カルシウムの多い岩塩を摂って体を活性させ、夕食ではマグネシウムの多い塩を使って、カルシウムは青菜や胡麻などの食材で摂るのはどうかと考えている。


さて、放射性物質であるストロンチウムを体内に蓄積させないためには、カルシウムを摂取しておくことが大事だと言われている。


カルシウムが多いとされる牛乳についてはまた後日纏めたい。