風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

腰椎3番と「ねじれ型」体癖、そして軟式テニス

 野口さんはこの体癖を「ねじれ型」と呼びましたが、それは腰椎3番を中心としたねじりの動きが柔らかいという特性を持っているということです。腰椎2番と3番の間が柔らかく上半身をねじる動きが鋭いのが7種の人。腰椎3番と4番の間が柔らかく、骨盤を中心とする下半身をねじる動きが鋭いのが8種の人です。(片山洋次郎=著『骨盤にきく』(文春文庫)より抜粋)

札幌で、家族で楊式太極拳を習っていたことがあった。夫と娘は続けて習ったが、私は自分に合わない気がして一年だけ習ってやめた。
動きの中に、ねじる動作があったのだが、それが私はどうも出来なくて、家に帰ってから夫に確認したことがあった。夫が浜松で習っていた太極拳は、骨盤からねじるというか、まわすものだったが、楊式太極拳では骨盤は正面に向けたまま上半身だけをねじるのだという。それが私には難しかったのだ。体をねじろうとすると骨盤ごとねじってしまう。その後、体癖の本を読んだ時に、この時のことが思い出されたのだった。


中学の時は、軟式テニスをやっていた。硬式テニスは数回しかしたことがないので良くは知らないが、見たところ、硬式テニスは上半身をねじる7種の人向きではないかと思う。

軟式テニスは、上半身をねじっただけでは打てないだろう。球の硬さやラケットの重さ、ガットの張りの強さが硬式テニスと違うのだから。
テニス部に入ると初めの頃素振りを何度もやらされるけれど、構えの体勢からして右足先と左足先の方向が違う。これは、体全体のねじりを利用して球を打つということを表していると考えられる。だから常に、球の落ちる位置に素早く行って体勢を作らなければならない。足が速い者や、相手が打つ瞬間から球の落ちる位置を判断する能力の高い者向きのスポーツだと言える。そして、8種向きだ。

私は前衛だったのでついでに書けば、ボレーは腕を押し出すだけのものだ。自分の力で球を打つのではない。球に向かってラケットを固定して腕を押し出すことで、相手の打った球の強さをそのまま相手に返す行為だと思う。