《聖書の中の植物と香油3》没薬(ミルラ)について、再び
没薬(ミルラ)について、パトリシア・デービス=著『アロマテラピー事典』には「“myrrh”という英語は、「苦い」を意味するアラビア語の“murr”に由来しています」と記されている。
彼らはにがみをまぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはそれをなめただけで、飲もうとされなかった。(マタイ福音書27:34)
没薬は、アロマセラピーの本では癒傷作用や鎮痙攣作用などを持つと記されているが、麻酔作用は見かけない。が、『新共同訳聖書聖書辞典』には「この苦味をぶどう酒にまぜて麻薬とした」と記され、マルコ福音書15章23節の箇所が上げられている。
また、廣部千恵子=著『新聖書植物図鑑』「没薬,ミルラ」の項には、「苦味と香りを持つので、鎮痛と防腐の目的に用いる」と記されている。