風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

減塩すると血圧が上がる?場合があるというのはどういうことか・・?

私がここで書いていることは、夫の体質についてのことですので、ここの内容を読んで自分に当て嵌めて判断されないようお願いします。

このところ、塩分控えめの料理を作っていた。塩を全く使わず、昆布とささみを茹でた汁で玉ねぎスープを作って、「塩を入れなくても美味しいね」などと悦に入っていた頃に、血圧の値がだんだん悪くなってピークに達してきた。ジーン・カーパー=著『食事で治す本』(角川春樹事務所)に記されていたナトリウムを減らして血圧が上がる15%の中に夫が入っているのかと考えた。理屈が解らなければ納得できないので、またまた色々調べることに相成った。

以下に、川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)からの図を写真で掲載する。

この図の上には、「ナトリウムは浸透圧や体液pHの調節などの生理作用を持ち、血圧を維持している。体内ナトリウム濃度が低下すると、レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系という機構が働き、体内ナトリウム濃度と血圧を調節する。そのしくみは下図のとおりである」と書かれている。この後には「長期にわたるナトリウムの過剰摂取に加え、レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系の調節がうまくいかなくなると、腎臓のナトリウム排泄能力が低下して、高血圧となる」と続いているのだが、レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系の働きが作動する初期の状態は、体内ナトリウム濃度の低下だと記されているのだ。

中村丁次=監修『栄養成分バイブル』のカリウムの項には、「食塩の摂取量が多いとナトリウムとともに排泄されます」と書かれている。逆から言えば、「食塩の摂取量が少ないとカリウムは尿として排泄されない」ということになるのではないだろうか。つまり食塩(ナトリウム)を控えると、カリウムは細胞外(血中)から尿中に出ることができず、細胞内に取り込まれるかあるいは留まるということになるのではないだろうか。細胞内にあってはカリウムは、筋肉の収縮に関わり最終的には血圧を上げる、と私は考えている。


以下には、国府台病院リウマチ膠原病科の「カリウムの体内動態」を記したサイトをリンクする。


● カリウムの体内動態とTTKG 国府台病院リウマチ膠原病科
≪皮質集合管でのK排泄に影響を与える重要な因子≫

Na(尿流)の皮質集合管への十分な到達
脱水で減少(←塩分制限を厳しくするとK上昇する)、利尿薬や多尿で促進

尿細管腔内陰性荷電の形成
重炭酸イオン、馬尿酸イオン(トルエン中毒)などの陰イオンの尿中増加

アルドステロン作用の増強
TTKG(TransTubular K gradient)
高K血症、低K血症の原因を検索する上で、アルドステロン活性の評価が重要である。
理論的には皮質集合管終末部のK濃度がアルドステロン活性を反映するが、この部分のK濃度を直接測定できない。
従って、皮質集合管以降で再吸収される水分量を考慮して最終尿中K濃度を補正し、血漿K濃度との比を表したTTKGが臨床的に用いられている。(抜粋引用)

以下に再度、川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)から引用する。

 生体内のナトリウムは、50%が細胞外液中に、40%が骨中に、残りの10%が細胞内液中に存在する。ナトリウムは細胞外液中の主要な陽イオンとなっている。
 ナトリウムの体内濃度は、食事からの摂取と尿中への排泄によって調節される。おもに食塩(NaCl)として食事から摂取されたナトリウムは、腎臓の糸球体でろ過された後、尿中に排泄される。

 生体内のカリウムは、98%が細胞内に、2%が細胞外に存在している。血漿カリウム濃度は、ナトリウムと同様、食事からの摂取と尿中への排泄によって調節されている。カリウムは、浸透圧の維持のほか、神経刺激の伝達や筋肉の収縮など、生命維持にとって重要な役割を担っている。
また、『栄養成分バイブル』には、カリウムは「ナトリウムとともに、水分を引きつけて細胞の浸透圧を維持する。細胞の内外で物質のやりとりをする」と記されている。

以上のことから考えても、ナトリウムを制限すれば、カリウムは細胞内に留まり、「腎臓における老廃物の排泄を促す」(『栄養成分バイブル』)働きが弱くなるのではないかと考える。

元々、夫は細胞内のカリウム濃度が高く筋肉量が多いと思う。そういった体質の人間が塩分(ナトリウム)を制限すれば、体内のカリウムは排泄されず、筋肉を収縮させる働きも強くなり、収縮期血圧(上)も高くなるのではないだろうか?収縮期血圧が高くなるにつれて、アルドステロン系が活性化されナトリウム濃度が上がり、最終的には拡張期血圧(下)も高くなるのだ。
この傾向は筋肉質の男性により多い傾向ではないかと思う。筋肉量が少ない人がナトリウムを摂りすぎれば、初めから食塩過剰摂取による高血圧となるのだろうが、カリウムの多い筋肉質の人では、回り回って、最終的にナトリウム過剰となって上の血圧も下の血圧も上がるという仕組みではないかと思う。
だから、カリウム過多にならないようにナトリウムとカリウムの割合を考えて摂取しなくてはいけないのだと考える。

この内容については継続して考えていきたいと思う。

追記:以下のようなサイトもありました。高カリウム血症かどうかを判断するのは難しいことのようです。


● TTKGはもう使わない方がよい


● 本性が露呈された小池百合子と選挙パフォーマー三宅洋平
彼らの多くは民主主義を謳いながら、実は、民主主義をまったく理解していないし、モラトリアム選挙民をつくり出しているだけであるからタチが悪いのだ。

私は、「選挙は25歳から。自分で汗水流して、社会に叩かれて金を稼いだ経験のない人は選挙に行くべきではない」という主張を持っている。
社会の矛盾や不条理に触れ、その原因を追究しようという気になってはじめて候補者の品定めができるようになるのだ。

「18歳の子供は、ボーイフレンドやガールフレンドのことで頭の中を妄想だらけにして、おんもで遊んでろ!」というのが持論だ。

それが、突然、イエス・キリストのようなナルシス君が現れると、一瞬で政治を語る(そう思い込んでいる)プチ・インテリゲンチャに早変わりだ。(抜粋引用)

私は、三宅洋平という人は、何とかしたいと思っている人だろうと思う。ただ、何も出来ないということに耐える力をまだ身につけていないのだ。だから、候補者の一本化に奔走したり、安易に安倍夫人に会いに行ったりする。無策であること、無力であること、孤独であることに耐えられなければ、何事も成し得ないだろう、と私は思う。(ミルトス)