風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

ナイアシンはインスリンを合成する、が、大量摂取で糖質の処理能力を妨げる

注意したいのは糖尿病の人です。ナイアシンインスリンの合成に関与し、糖尿病と関係がありますが、最近、ナイアシンの大量摂取が糖質の処理能力を妨げるという報告があるので注意を要します。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

これはどういうことかと考えていた。
亜鉛の機能と健康』の8章「亜鉛と糖尿病」には、亜鉛インスリンの合成に関わっているように記されている。『栄養成分バイブル』亜鉛の項にも、亜鉛インスリンの構成成分」と書かれている。また、亜鉛の機能と健康』には、亜鉛の腹腔内投与でメタロチオネインが誘導され血糖値が低下するとも記されている。

メタロチオネインについて書かれた箇所を以下に写真で掲載する。

亜鉛の重金属解毒機能についてはまた改めて書くことにするが、以前、過去記事で書いた疑問への答がここに記されていたと思える。

さて、亜鉛インスリンの合成にも関わり、メタロチオネインを介して膵臓の細胞内における酸化ストレスにも対抗していると言えるようだ。

では、ナイアシンを摂りすぎてインスリンの合成にばかり亜鉛が使われたとしたら、どうなるだろう?メタロチオネインやスーパーオキシドジスムターゼ、さらにはインスリン抵抗性に影響を与えるチロシンホスファターゼの活性を阻害して血糖値を改善する働きも出来なくなり、最終的には糖尿病となる、ということではないだろうか。しかも、亜鉛膵臓でだけ働いているわけではない。ナイアシンを摂りすぎてインスリンの合成にばかり亜鉛が使われるなら、他の臓器にも支障を来すこととなる。


昨年末、夫は福島の実家に帰った。ここで、体内亜鉛に影響を受けたと思われる。亜鉛が欠乏しているところに、年末に頂いたタラコをはじめ鶏胸肉、焼き豚などのナイアシンの多いものを一月中摂り続けていたためにますます亜鉛不足に陥ったのだ。そこで免疫力が落ちて風邪を引いた。風邪はいったん治ったもののナイアシンの多い物を摂りすぎていたために体内のヒスタミン値が上がり、この時点ではアレルギー性のぜん息が起こってきたのだ。
アレルギー性のぜん息で夜眠れないために、副腎皮質ホルモンによってアレルギーに対抗しようとパントテン酸食材である納豆などを頻繁に食事に取り入れた。しかし、これによって体内の亜鉛がますます阻害されていったと考えられる。それで、関東方面からの出張から帰った二月にインフルエンザに罹ったのだ。


まだ続くが、少しずつ整理することにして、今回はここで終わることにする。