随分前に、「ふれる、さする」というカテゴリーを作って記事を一つしか書いていなかった。このカテゴリーには、Ayres の『子どもの発達と感覚統合』からの引用を掲載して紹介するつもりでいたのだった。
治療手段としての豊かな環境
前庭刺激と未熟児 子宮は、よく動く環境にある。母親の動きは、9ヵ月の間、満期の赤ん坊を揺すっている。赤ん坊が早産で生まれてくると、子宮外で生きていくための本来あるべき準備ができていないため、そのあとの発達が非常に困難になることがしばしばある。多くの研究者によると、これらの未熟児が、正常な赤ん坊に追いつくために前庭刺激や触刺激が役に立ったことを報告している。
メリーランド大学看護学部の Mary Neal 博士は、保育器の中にハンモックを入れ、未熟児を1日3回、30分間揺すった。Neal 博士は、これらの赤ん坊が、筋緊張、頭の動き、手を伸ばしたり縮めたりすること、および、聴覚や視覚の反応などにおいて、揺すらなかった赤ん坊より早く発達したことを発見した。
他の研究者は、前庭刺激をより多く未熟児に与えるためにウォーターベッドを使った。その結果、赤ん坊は、運動協調性の改善、体重の増加、吸啜の改善、そして、より規則正しい呼吸がみられるようになった。なぜ、ハンモックで揺することやウォーターベッドの使用がそんなに大幅な改善につながるのであろうか。表面的には、前庭刺激は、体重や呼吸になんの関係もない。しかしながら、脳の深部で、前庭刺激は神経系の「活性化」をし、かつ、統一する役割をしているのである。未熟児にとって、体重が増えることは、神経系がたくさんの仕事を十分にしているというサインである。
Ruth Rice 博士は、いく人かの母親に、退院後、1ヵ月の間、15分間ずつ1日に4回、未熟児をなでたり、マッサージしたり、抱きしめたりさせた。他の未熟児の母親はこのようなことを何もしなかった。感覚刺激をより多く受けた赤ん坊は、他の赤ん坊より体重が増え、よりよい神経系の発達や精神的発達がみられた。他の研究では、感覚刺激が、未熟児にとって正常な満期出産の赤ん坊に追いついたり、あるいは、ときどき追い越していたりすることができることを報告している。(A. Jean Ayres=著『子どもの発達と感覚統合』(共同医書出版社)より)
この本の第1版1刷発行は1982年であるから、こういった研究はもっと進んでいるかも知れない。
感覚統合法というのは作業療法士によって提唱されたものだが、Ayres を受け継いだ人々による『感覚統合とその実践第2版』を見ると、その理論はとても難しいもののように思える。しかし感覚統合法は日常の中に取り入れやすい簡便性も合わせ持っているように思う。
『自閉症の才能開発』のテンプル・グランディンさんは、感覚統合法の理論に基づいて自ら「締めつけ機」なるものを考案されている。また、『自閉症だったわたしへ』のドナ・ウィリアムズ氏も、感覚統合法に合致する心身の調え方を自ら体得して自閉症児のキャンプの中で一人の子どもに適用している。そしてもちろん、この療法は日常の子育ての中に手軽に取り入れられる気軽さを持っている。
問題を抱えて行き詰まっている時は、難しく考えすぎて解決の糸口がますます見えにくくなる場合があるように思う。その時いっときだけのように思える「さすったり、撫でたり」という簡単なことが、案外、人を慰めたり、もう一度やり直そうと思わせたりすることがあるのではないだろうか。人の体に触ると、「セクハラ」だのなんだのと言われる問題もあって、今時の社会ではなかなか難しいことでもあるのだが・・。
アロマセラピストの資格を取った後、次は栄養学の勉強をしたい、ベビーマッサージの資格も取りたいなどと思っていたのだった。
ネズミは、ストレスや恐怖を味わった仲間に共感し、毛づくろいなどで慰めるそうです。先週の『サイエンス』誌より→https://t.co/c1T7fTkmiw(慰めてもらった相手は実際に不安感情が減るとのこと)
— 池谷裕二 (@yuji_ikegaya) 2016, 1月 26
お前が釣ってるんかーいwww pic.twitter.com/TyP7F76d8y
— だいすき♡ベイビーズータウン (@babies_town) 2016, 1月 19
● 薬害(子宮頸がんワクチン)とSTAP騒動と原子力発電、それから、ちょこっとアトピー関連● もう一度
(抜粋引用)
ワクチンと自閉症の因果関係も次第に明らかになっていますが、それでもアメリカ政府はワクチン強制の姿勢を変えず、…。そして、そのアメリカの尻馬にのって、全国民により多くのワクチンを打とうと手ぐすねひいているのが日本(その先頭にいるのが神奈川県の黒岩知事)・・・
…今年もワクチン反対でがんばろうっと。