シスチンのことを別の栄養素の本で調べてみると、そこでは「システイン」(井上正子=監修『栄養学と食のきほん事典』西東社)となっていた。この本は、巻末の参考資料の中に中村丁次監修の『栄養成分バイブル』を載せていて、『栄養成分バイブル』よりも新しい。まぁ、カロチンもカロテンに代わったりしてるからどっちでも良いかも知れないのだが、ルチンとルテインは別物だったので気になったのだった。
『栄養学と食のきほん事典』は比較的新しい出版なのだが、『栄養成分バイブル』ほど詳しくは記載されていない。問題は、『栄養学と食のきほん事典』に記されていた「メラニン色素の産生を抑制」するというシステインの主な働きが、『栄養成分バイブル』に記されている「銅などの有毒金属や、喫煙、飲酒などによって生じるフリーラジカル(活性酸素。細胞を傷つけ、病気をひきおこす)から、からだを守ります。」という内容に関連するということだ。そしてやはりシステインを多く含む食品の中にオートミールが記載されていた。
私は、「葛原妙子53の番外編」で、「オートミールに含有されるシスチンは放射線の害も防げる」のかということに関連して、葛原妙子はオートミールが水銀を体外へ排出するというような情報を得ていたのではないかということを書いたのだが、ここにきて、やはり「銅」がクローズアップされてきたと思ったのである。銅は有毒金属として扱われることもあるが、体のためにはなくてはならない金属である。
以前、時折朝食やブランチでオートミール粥を作っていたことがあった。しかし、娘はオートミール粥を好まなかった。アトピー性皮膚炎などのアレルギーを持つ者は基本的に銅が不足しているのではないか、と今では考えているのだが、銅不足の者にとっては、銅を体外に排出するシスチンは好ましくない栄養素だと言える。そのシスチンを多く含有するオートミール粥を娘が好まなかったというのは、正しく反応していたと言えるのではないか、と思うのだ。
アレルギー反応というのは好きなものと嫌いなものにあらわれると聞く。好きなものは食べ過ぎるせいで、許容上限を超えてしまうためだと考えられる。嫌いなものというのは、体が、自分に害をなすものに反応しているということではないだろうか。特に子どもの頃は、そういった(大人になるにつれて鈍麻していく)感覚が鋭敏に働いていると考えられる。嫌いなものを無理に食べさせるのは、死に至る場合があるから気をつけなくてはいけないと思う。
銅はメラニン色素の産生に関与している。また、『栄養学と食のきほん事典』の「銅」の項には、「不足すると、貧血や白血球の減少、骨の異常、動脈硬化の原因にもなります。髪や皮膚の色が抜けることも。子どもの場合は成長障害に」と記されている。
今後、動画「生命に何が起きているのか〜阿武隈山地・科学者たちの挑戦〜」との関連で、放射能汚染と銅、亜鉛などのミネラルとの関係について考えていきたいと思う。ミネラルについて考えるというと、振り出しに戻っているように思われるかも知れないが、そうではない。考えが、深化して、進化しているということである。
以下はツイート、
フランスのソーラーパネル廃棄物置き場。
#太陽光パネル廃棄物 #ソーラーパネルゴミ pic.twitter.com/mFOHA7QOwo
— スマートグリッド社会はいらない (@oldblue2012) 2015, 8月 4
あとに残るのは電子廃棄物の山。環境汚染。
既存インフラを長く使うことが一番の省エネ。