風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第13回

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第13話 リオハワインとクラシコ 〜ログローリョからその先へ〜
(冒頭には小笠原への旅が記されています。日光浴について書かれていて、私には興味深い内容ですが省略します。リンク先で直接お読みください。ミルトス)
 朝焼けに向かって歩みを進める。日差しが心地よい。森を抜け、小さな川を渡り、ラ・リオハ県に入る。目的地のログローリョまでは10?ほど。この調子だとお昼前についてしまう。

(中略)

 ログローリョはラ・リオハ県の州都。パンプローナ以来の大きな街である。パンプローナといえば牛追い祭りであるように、ログローニョといえばブドウの収穫祭である。この祭りはリオハ地方の守護聖人であるサン・マテオ(聖マタイ)の日である9月21日の前後一週間開催される。…。

(写真←写真はリンク先でご覧ください)ログローリョ 看板 やはりぶどうの木がシンボルのようだ

(中略)

 翌日は日曜日、しかし、カテドラルのミサは13時からと遅い。昨日はほとんど歩いていないため、さすがに完全休養日にはできない。そこでNavareteの教会のミサに間に合うように午前中に歩くことにする。並木道、池のほとり、木の十字架の道を歩く。

(中略)

 夜、バルのテレビにはバルサレアル・マドリークラシコが映されている。
エル・クラシコと呼ばれるこの試合はスペインの2大都市、マドリードバルセロナにそれぞれ拠点をもつチーム同士の試合であり、その因縁は1902年の第1回コパ・デルレイスペイン国王杯)にまで遡る。この2チームはスペインの2大サッカークラブであるとともに、現在世界最高峰のチームである。
 …。私はバルセロナに短期留学していたこともあってバルサファンであるのだが、バルセロナは2005年まではユニフォームにスポンサーのロゴを入れず、2006年から5年間ユニセフのロゴを付けて戦っていた(…)。サッカークラブにとってユニフォームのロゴは大きな収入源である。…。しかし、バルセロナはスポンサー収入を得るのではなく、逆にユニセフに5年契約で毎年190万ドル、総額950万ドルを寄付していたのである。一方レアル・マドリードは、1982年から胸にスポンサーのロゴを入れている。現在はアラブ首長国連邦のドバイを本拠とするエミレーツ航空のロゴだがこんな所にもライバル関係が顔を出しているのかも知れない。こういった両者のアイデンティティも大きく異なる。そこには歴史を背景とした州や地方の独特の色が出ているように思う。

(中略)

 バルセロナを中心とするカタルーニャでは、…、フランスのアール・ヌーボーの影響を受けてモデルニスモと呼ばれる芸術運動が華開く。その代表がサグラダ・ファミリアを設計したアントニ・ガウディである。彼はスペイン語を話さず、かたくなにカタラン語(カタルーニャ語)を話したという。
 1931年にスペイン共和国が成立。カタルーニャは大幅な自治権自治政府)が認められ、1934年には「カタルーニャ共和国」の成立が宣言されるまでになったが、1936年にスペイン内戦が勃発。内戦後のフランコ時代には、自治権は縮小され、公の場でのカタルーニャ語の使用は禁止される。その中で、劇場とならんで使用が認められていたのがサッカーのスタジアムだったのである。
 FCバルセロナの特徴として、一般市民からの会費で運営していることがあげられるが、背景にはこうした経緯がある。ちなみに会員資格はバルセロナ市民に限られない。現在では世界各国から14万人に達していると言われ、日本でも2004年から会員の募集が行われている。その気になれば誰でも今日から会員になれるのである。
 サッカーは戦争だと表現する人もいる。その意味では「クラシコ」はカタルーニャ独立戦争なのであろう。お互いの誇り以上のものをかけて戦っているのだ。地元のサポーターはそういった思いを込めてチームを応援する。熱がこもるのは必然である。日本のJリーグにもいつかこういった世界トップレベルのクラブが生まれるのだろうか。楽しみでもありまた心配でもある。(抜粋引用)

コラム「僕の愛用品」の13回目は、カメラ リコー GR DIGITAL ? オープン価格
 旅に出るとき必ず持っていくものがある。リコーのGRである。…。
(中略)
 私が最初のデジタルカメラをGRにしてよかったと思うのは、被写体をズームを使って調整するのではなく、自分の足を使って撮ることを覚えたことである。覚えたというよりそうせざるをえなかったためであるが。
(中略)
 マグネシウムに黒い塗装のシンプルな外装。ゴムが巻かれた手に馴染むグリップ、撮る人の身体と一体化し、「一歩前へ」踏み出すことを強制し、そして「一歩前に」踏み込む勇気を与えてくれるカメラ。余計なことを考えさせず、「見る」ことと「撮る」ことが極限まで近いカメラ。それがGRである。…。
 これから、もし、必要に迫られて一眼レフを買ったとしてもGRだけはいつも必ず自分の手の届くところにおいておくつもりである。そして、いつの日かGRにふさわしい相棒になりたいと思う。(抜粋引用)


● 『辺野古基金』と『農業について知っている1,2の事柄』、それに0410 再稼働反対!首相官邸前抗議(官邸前のみ!)
さてさてさて、今週も官邸前へ。
木曜から東京は文字通り極寒(笑)状態に戻ってしまった。今日の午後6時の気温は8度。おまけに結構強い雨だった。まあ、そういうのももう、慣れっこだから(笑)。今日の抗議は荒天なので官邸前だけ。参加者は600人くらいだろうか(主催者発表600人)。
(写真)←(写真はリンク先でどうぞ。)
4月だというのに手袋が要るような寒い雨の中で抗議をしていると、余計なことを考える余裕がない。…。文字通り無の境地、瞑想ってこういう状態なんだろうか(笑)って思った。寒かったけど、自分の中ではいい感じでした。
(中略)
民主党政権の311当時、枝野の情報隠しや当初の除染目標20μシーベルトの話などを見て、ボクは『民主党は何と強圧的な連中だ』と思った。だが今と比べてみれば、あのころの『強圧的』なんてちょろいもんだった(笑)。社会を変える運動にしろ、民主主義にしろ、結局 我々はまだ色々なことを学び続けている段階だと思う。…。
自分が正義だ、と思った瞬間に人間は終わる。そこで思考停止するからだ。…。
(中略)
●今日の写真:雨の中で差し上げられる手(写真はリンク先でご覧ください。)(抜粋引用)

4月10日の関電前は、私が初めてお会いした方を含めて8人。わんちゃん達は元の飼い主さんのいる大阪に旅行中ということで、いつもわんちゃんが首から提げている「原発なんかいらんワン!」を飼い主さんが首から提げて参加していらした(^-^)。(ミルトス)