風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

αーリノレン酸がお店から消えた!(不飽和脂肪酸についての考察)


日清オイリオ「コレステロールゼロ」ごま油は“優良誤認”食事のコレステロール値は気にする必要ナシ
 米国厚生省と農務省が設置する「食事ガイドライン諮問委員会」が2月19日に公表した2015年度報告書で、コレステロール摂取量の上限値が撤廃されることがわかった。…。食品の「コレステロールゼロ」表示も無意味だが、ナタネ油やサラダ油に「ゼロ」表示が多く、オリーブ油やごま油などには表示がない。…。消費者は表示のない商品にはコレステロールが含まれていると誤解してしまうが、実はごま油を含む植物油には、そもそもコレステロールは含まれていない。誤解を招く表示の原因は、植物油業界にとって都合良く決められた消費者庁の栄養表示基準にあった。(抜粋引用) 

えごまオイルが切れたので自然食品のお店に行った。すると、テレビでえごまオイルが話題になったようで売り切れて入荷未定となっている。「えごまオイルだけがαーリノレン酸ではありません」と張り紙をして、アマニ油やインカインチオイルを並べている。それで又、インカインチオイルの使い切りタイプを買ってきた。インカインチオイルにはビタミンEも豊富なようで他のαーリノレン酸より酸化しにくそうだが、使い切りタイプがあるならそちらを選ぶ方が一回量も分かりやすくて良い。それから数日後、大手スーパーに行くと、アマニ油がずらりと並んでいた棚がすっかり空になっていた。多価不飽和脂肪酸は酸化しやすい。酸化したオイルを摂取すれば、摂取した方が体には悪いのだ。

αーリノレン酸が良いとテレビで放送されればαーリノレン酸に殺到する。このところすっかりリノール酸が悪者になっている感があるが、リノール酸を悪者にしておいたままで、本当に良いのだろうか?伊藤翠=著『放射性物質から身を守る食品』からの引用でも記したように「炎症は悪いものではなく、治癒のための大切なプロセス」でもある。炎症や痛みが起きることで体は不具合を知らせているとも言える。二つのプロスタグランジンがバランスを取りながら働いているとすれば、どちらか一方に偏るような摂り方はまずいに違いない。

αーリノレン酸は、血栓を解消し、血液の流れをよくする」(『栄養成分バイブル』)と書かれている。これだけを見ればとても良いように思えるが、αーリノレン酸から変換されるEPADHAの過剰症のところには「血液が凝固しにくくなり、出血が止まりにくくなる」と書かれている。大けがをした時や手術を受ける時などは大変かもしれない。
又、リノール酸から変換されるアラキドン酸が「ラットを用いた実験では、胎児の奇形発生を抑制することがわかっている」とも書かれている。リノール酸自体を摂らなくても、肉類を摂ればアラキドン酸は摂取出来るようだが・・。
以上、引用は中村丁次=監修『からだに効く栄養成分バイブル』(主婦と生活社より

うちは昔から、炒め物や揚げ物にはオレイン酸の多いタイプのサフラワー油を使っていたが、風味付けで仕上げにごま油を使う場合もあった。最近スーパーに「生でかけて味わうごま油」というのがあったので買ってきてみた。
オレイン酸が多い本家本元はオリーブ油なので、一時期オリーブ油を使いこなしたいと思い、炒め物にも加熱用のオリーブ油を使っていたが、加熱したときの香りがどうも好きになれないので、やはりエクストラバージンのオリーブ油をサラダ用に使うだけにしている。サラダにオリーブ油をかけただけで、普段あまり味の違いの分からない夫が「美味しくなった気がする」と言ったくらいだから、美味しいのだと思う。
えごま油などは、無味無臭で色もついていないが、やはり油だけあってスープに落とすとコクがでるように思う。ただし、αーリノレン酸は加熱すると酸化して魚臭がする。

写真は、塩茹でしてミキサーで攪拌したブロッコリーの茎と玉葱のスープにパルメザンチーズとオリーブ油を加えたもの。詳しい作り方は、後日、別記事で紹介したい。

ところで食品成分表には、不飽和脂肪酸は一価と多価に分けて記載されているだけで、リノール酸とαーリノレン酸の別は表示されていない。

一つの食品が体に良いか悪いかというのは時代によって変わってくることが多いように思う。また、体に良い悪いという言い方も一方向からの見方でしかないように思われる。あまり情報に振り回されず、一方に偏らない食事を摂るのが良いように思う。

トランス脂肪酸が体に良くないということが言われ始めているが、バターなどの乳製品が使えない人のためにとアレルギー用マーガリンというのが一頃流行っていたように思う。うちは、生後一年で乳製品に対するアレルギー反応が出なくなったのでケーキを作る時もバターを使ってきたのだが、北海道に転居した頃、うちの娘がアトピーだと知った方が、アレルギー用のマーガリンを使ってクッキーを作ってくださった。

トランス脂肪酸についてはどの本を見てもあまり良いようには書かれていないような気がする。ただ、白崎裕子=著『にっぽんのパンと畑のスープ』(WAVE出版)には、「有機ショートニングは有機栽培のアブラヤシ油100%、…でできています。どちらも新鮮なうちに化学的処理を一切せず加工した、トランス脂肪酸(括弧内省略)を含まない植物性油です。かくはんすると空気を含み、冷やすと固まるので、バターやマーガリンの代用にできます。…。『ショートニング』という名前がついていますが、一般的に販売されているショートニングとはまったく別物です」と書かれて、ダーボン社の「オーガニック・トランスファットフリー・ショートニングというものが紹介されている。私はこういったものを使ったことはないのだが、様々な物が出ているので、見極める必要があるように思う。

植物性の油脂類の中にも常温で個体の物はあるだろう。融点もそれぞれで違うと思う。また、化学処理をしているから悪いと決めつけるのも早計かも知れない。『心の病は食事で治す』には次のように書かれている。
 マーガリンは、リノール酸など常温で液体の不飽和脂肪酸に水素を添加して加工し、固形にしたものだ。水素添加によって脂肪の腐敗が遅れるため、商品が長もちする利点がある。
 天然の脂肪酸はシス型だが、これが水素を添加したときに、一部分、トランス型に変化する。…。
 マーガリン、ショートニング、マヨネーズ、ケーキ、クラッカー、ポテトチップス、…、サラダドレッシング(オリーブ油を除く)、…など。
 トランス型のいけない点は、トランス型には酵素がうまくはたらかないから、本来の脂肪酸の持っている役割がはたせないことにある。脂肪酸の役割とは、脂溶性ビタミンになること、神経細胞の膜になること、ステロイドホルモンの原料になること、脂溶性ビタミン(A、D、E)の吸収を助けることである。(生田哲=著『心の病は食事で治す』(PHP新書)より抜粋引用)


● 更に下がった実質賃金と労働分配率、それに0306 再稼働反対!首相官邸前抗議!
今日になって東電は今回の汚染水問題で今後データは原則、全面公開すると言いだした。
汚染水流出問題、東電が全データ原則公開 福島第1原発日本経済新聞
え、今までそうじゃなかったの?
東電ってあれだけの事故を起こしておいて都合の悪い情報は黙っておこうと思っていたの?えッ?…。…独占企業は解体しなければ体質は変わらないだろうが、もう一つの独占組織、経産省も所詮は解体しなければダメなんだろうな。先は長いですね(笑)。(抜粋引用)

プラカードにちょっと付け足したので、再度、ブログに載せようっと。
6日の関電前抗議には、最初に私が色々尋ねて教えてくださった方が、「風邪を引いたから今日はお休みします」とわざわざ言いに来られていた。でも、この日は、図書館の司書のお兄さんがお仕事帰りに来られていた。都合のつく日に参加されているという方が他にもいらっしゃるのだろうと思う。
(ミルトス)