皮膚を一度元に戻すためにステロイドの塗り薬を貰って来ようと考えて、娘が病院で貰って来た塗り薬はグリチルリチン酸のクリームだった。皮膚科というと他に思い当たるところがなかったのだが、すぐ近くに昔からの皮膚科だけの医院がある。「診てくれたのは優しそうなおじいさんの先生だった」ということだから、先代の先生だったのだろう。「生まれた時からアトピーで」と一通り話して、「では、塗り薬を出しておきましょう」ということで貰って来たのがクリーム1g中にグリチルリチン酸が20mg入っているという塗り薬だった、ということだ。薬についての説明もなく、田舎の病院という認識を深めたようだ。
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『医者からもらった薬がわかる本』で、この「ハイデルマートクリーム」に、グリチルリチン酸以外の何が含まれているのか調べたが、記載されていなかった。
グリチルリチン、グリチルリチン酸というのは、甘草(リコリス)の主成分である。
佐々木薫=著『ハーブティー事典』によると、リコリスの項目のところに抗アレルギー作用と記されているが、グリチルリチン(酸)自体が抗アレルギー作用を持っているようではなさそうである。
『修道院の薬草箱』には「グリチルリチンには、抗炎症作用と、粘膜を保護する働きがあります。粘液の分泌を高めて、去痰と鎮痙作用があることも確認されています」と記されているが、抗アレルギー作用については記されていない。「粘液の分泌を高めて、痰を取り除く」という記載から考えて、ハーブティーとして、あるいはうがい薬として使うのが適しているように思われる。
又、本橋登=著『薬草の秘密』には「カンゾウの根は、トリテルペノイドサポニン類のグリチルリチンを含んでいます。このグリチルリチンは、甘味料としても使われ、砂糖の50倍の甘味度を持っています。グリチルリチンは、体内で、インターフェロンの産生を高めるので、抗ウイルス作用を表し、炎症などを抑える働きをします」と記されている。
気道を保護する粘液には、リゾチーム、インターフェロン、IgAが含まれている(『目でみるからだのメカニズム』)。このことから考えても、グリチルリチンを主成分とする甘草はハーブティーとして用いるのが良さそうに思える。
林真一郎=著『ハーブと精油の基本事典』は「和名の甘草からもわかるように、砂糖の50倍の甘さをもつハーブです。古くから伝統医学で使われてきました。食用にも薬用にも使われ、近年では抗ウイルス作用や免疫賦活作用が確認されています」として、特定の疾患を持っている人の使用や他の薬との併用を避けるための詳しい注意事項が細かく書かれている。
Wikipediaによると、インターフェロンは主にウイルスや悪性腫瘍に対して働くようであるが、インターフェロンγは免疫系と炎症反応の調節に働き、マクロファージを刺激して細菌を貪食殺菌させるはたらきもするようである。
又、このインターフェロンは蛋白質であるから、ここでも蛋白質を合成する亜鉛の働きが関わってくると思う。体内での副腎皮質ホルモンと亜鉛のバランスを整えることが、やはり最も基本的に大事なように思われる。
さて、この塗り薬の効き目はというと、2本貰って来て1本は使ったが、その後使ってないという。抗炎症・鎮痒外用剤と書かれているが、あまり効果が感じられなかったようである。スキンケアは必要だと思うが、炎症を抑えたり、痒みを鎮めるのはやはり内側に働きかけなければ、根本的に治めることはできないのだと思う。体の内側から治せば、真冬を除けばスキンケアのオイルも化粧水も必要なくなる。やはり食事が基本だと思う。それから生活のリズムを整えて、夜、眠ること。
参考書籍:本橋登=著『薬草の秘密』(東京書籍)
佐々木薫=著『ハーブティー事典』(池田書店)
林真一郎=著『ハーブと精油の基本事典』(フレグランスジャーナル社)
ヨハネス・G・マイヤー
キリアン・ザウム
ベルンハルト・ユーレケ=著『修道院の薬草箱』(フレグランスジャーナル社)
白い雪で全てを覆い隠してしまいたい程、微かな影の近づきを感じる。身の回りの病気の人の多さ、政治家の暗愚、日本の子供たちの未来が覆われそうな嫌な予感がする。選挙で自民党が過半数を取れば、益々この影は私達を覆うだろう。選挙で影を追い払おう
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— hannna (@hannahumming) 2014, 11月 25