風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

EM農法で作られたプルーンのレモン煮が・・


昔、娘のお弁当に一粒入れて持たせるのに、乾燥プルーンのレモン煮を作り置きしていた。でも、毎日お弁当に持たせるのは気が引けるので時々持たせないでいると、一粒二粒冷蔵庫の中で残って、黴をはやしてしまうことも偶にあった。

こちらに帰って来て、EM農法で作ったプルーンというのを一度だけ買ったことがあった。娘はその頃一緒に住んでいなかったから、レモン煮にして、二人で時々食べていたのだが、やはり残り二つ程になってから冷蔵庫の隅に忘れられた状態となった。半年ほど過ぎて、気付いたのだけど、ちょっと食べる気にならず、でも見た感じは何ともなかったので捨てるに捨てられず、しかし食べるに食べられず、そのまま又冷蔵庫に入れたままとなった。それから又半年以上過ぎて、その時はかなり疲れていてプルーンのようなものを欲していたので、残っている一粒だけ食べてみた。それで満足して、その時は、料理か何か仕事に取りかかったのだった。それから又半年ほど過ぎて、まだ一粒残っていたことに気づき、いつまでもいつまでも冷蔵庫の中で残しておくのも、と思って食べて無くなった。私はそれで亡くなりもしなければ、お腹の具合が悪くなったりもしなかったのだった。

EM農法については、私は全く何も知らないのだけど、このプルーンが黴びなかったというのは驚きの体験だった。


石川伸一=著『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)に、「食品成分と水素結合している水は『結合水』、結合していない水は『自由水』と呼ばれています。・・。自由水の多い野菜や新鮮な肉はみずみずしい一方、微生物に自由水を使われて腐りやすい傾向があります。そのため、食品をつくる過程では、いかに「自由水を減らして、結合水を増やすか」という工夫がなされています。たとえばジャムやマーマレード、漬物、塩漬けの魚などでは、砂糖や食塩を添加することによって、食材に含まれる自由水を結合水に変えて、保存効果を高めています」と書かれていた。

これを見て、梅じゅーすを作る時、砂糖が溶けて果汁が出てきたら、毎日揺すって梅の実が果汁から出たままにならないようにするのはこのためだったんだ、と思った。放っておくと果汁から浮き上がった部分に黴が発生する。冬に林檎を漬けたとき、これで黴を生やしたんだった。

ところが、プルーンのレモン煮は砂糖も入れず、煮詰めて煮汁も少な目の状態で保存するのだ。それで、これまで何度か黴びさせたのだった。冷蔵庫で保存してたんだけど・・。


プルーンのレモン煮は、干したプルーンをさっと水で洗い、ひたひたの水を注いでレモン果汁をふりかけ、少し煮詰めるだけ。もっと煮詰めて煮汁をなくしたら黴びにくくなるのかもしれないが、とろりとしたこの煮汁が又とても美味しいのだ。だから、冷めたら冷蔵庫で保存して、早めに食べきる(EM農法のプルーンじゃない場合は、特に)。

ところで、プルーンの紅茶煮というのがあるけれど、私は紅茶でプルーンは煮ない。紅茶のタンニンが乾燥プルーンに多く含まれている鉄分の吸収を阻害すると思うからだ。逆に、レモン果汁に含まれるビタミンCと一緒に摂れば鉄分の吸収を助けてくれる。そのためにはレモン果汁は仕上げに絞って入れる方が良いとは思うが・・。



● シェールガスって、どうなんだろう? よさそうだけど副作用もけっこうありそうだし。

● 映画『プロミスト・ランド』
舞台はペンシルバニア。シェール・ガスを採掘する巨大エネルギー企業に勤務する主人公(マット・デイモン)はガス鉱脈がある小さな村へやってきた。・・(あらすじ抜粋)
言うまでもなくアメリカにとってはシェール・ガスは革命的な出来事だろう。今までは中東の石油資源を守るためにアメリカは莫大な軍事資源を費やしてきたが、それすら不要になるどころか資源の輸出国になる可能性すらあるからだ。だがシェール・ガスの採掘によって採掘地の地震が増えるとか、地下水の汚染リスクの話もあるようだ。その真偽はボクはまだわからない。(記事より抜粋引用)
シェールガスは副作用が大きくて、地元では一時大きな反対運動がありましたが、今はウクライナ問題でかき消され、うやむやにされて、結局人々の健康問題、水問題は放り出されて、金、金の拝金主義者が住民の健康への権利をおさえてしまっています。シェールガスのガソリンとしての恩恵(?)は一般のアメリカ国民には反映されてません。(アメリカ在住のMappleさんのコメントから抜粋引用)