風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い献立編(パントテン酸食材再考)(赤字部分=訂正追記)

亜鉛が体内で増えすぎると銅を排出する。銅を摂りすぎることで亜鉛を体外に排出するということはないようだが、パントテン酸食材を摂ることで、亜鉛が副腎皮質ホルモン受容体合成に使われて欠乏し、抗酸化に働けなくなって、ニキビが出来やすくなるといったことが起こってくる。栄養素の関係は1対1の単純な関係ではなく、回り回って巡り巡って作用するようだ。

アトピー性皮膚炎においては、パントテン酸は痒みを抑える副腎皮質ホルモンの産出を促すために、痒みの強いときに摂ると良い。

さて、そのようなパントテン酸食材はどのように摂取するのが良いだろうか。基本的に副腎皮質ホルモンは活動のためのホルモンだと言える。そこから考えると、朝食や昼食で摂るのが良いと言えるように思う。鮭は種類にもよるが、パントテン酸量のとても多い魚である。旅館などに宿泊して和食の朝食を頼むと塩鮭の焼き魚が出てくることが多いのではないだろうか。こういったことも長年の知恵で、経験的に朝食で塩鮭を食べると良いと分かっていて定番になっているのだと思う。


写真は、塩茹でしたじゃが芋と人参と鮭フレークと小ネギをカッテージチーズと胡麻で和えたもの。カッテージチーズの亜鉛と銅の割合は16:1で、チーズ類の中では亜鉛の割合が低め。




豚肩ロース肉と野菜の炒め物と合わせて昼食にした。豚肩ロース肉は豚肉の中ではパントテン酸値が高い方であるが、亜鉛と銅の割合は30:1で亜鉛の割合も高いということを頭に入れて使う必要がある。




鶏ささみは鶏もも肉よりパントテン酸値が高いことが解った。ただ、ささみの場合はナイアシン量も多いので皮膚への作用が多少違ったものになってくる。又、ささみの亜鉛含有は肉類の中では一番低い。そして、パントテン酸は生より焼いた場合の方が含有値が上がる。しかし、茹でた場合は生より下がる。これは茹で汁の方にパントテン酸が溶け出すためだと考えられる。その場合は、茹で汁をスープとして一緒に摂ると良い。写真は昆布と一緒に茹でたもの。わさび醤油で戴く。この時は夕食で摂った。


以前、納豆は夕食で食べると良いとテレビで言っていたので、それ以来、夕食で食べることが多いのだが、やはり朝食で納豆というのは定番ではないだろうか。うちでは、娘にはトーストに納豆とスライスチーズを載せて朝食で食べさせていた。
プロセスチーズの亜鉛と銅の割合は40:1で亜鉛量が高い。体内の亜鉛値が高すぎるときにはチーズ類は要注意だが、パントテン酸量の多い納豆との組み合わせは良い組み合わせだと言える。タンニンを含む紅茶と一緒に摂れば、亜鉛の吸収を抑えることが出来る。逆にニキビが出来ていて亜鉛が不足していると思える時は牛乳を入れてミルクティーにすると良い。又、レモンティーにしても亜鉛の吸収を促進する。

ローズヒップティーにはビタミンCとタンニンが含まれているので亜鉛に対して吸収を促進する面と阻害する両面を持つ。これにハイビスカスを加えるとハイビスカスのクエン酸亜鉛の吸収を促進する。

副腎皮質ホルモンの産出を目的にパントテン酸食材を摂るなら、ビタミンCの多いものと一緒に摂るのが効果的。ローズヒップティーや柿茶がお勧め。