風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い〜おこぼれ編(アーユルヴェーダと亜鉛と眠り)


● 不確定のままの深遠な対話を展開する場
 村瀬さんは、京都大学で、学際・国際・人際融合事業『知の越境』プログラム、【統合創造学創成プロジェクト】ということを行なっている。
 ・・「生命」に科学的にアプローチしているのだけれど、生命というものをとらえるために、専門領域の垣根を超えて総合的に研究を行ない、同時に、今日の科学が陥っている要素還元的な研究ではない方法を構成しようとしている。

眠れぬ夜明けゆく鳥の声と共に
夜中の3時前後に目が覚めて明け方まで眠れないということがあるのだが、朝の6時前後で又眠りに落ちていたりする。

アーユルヴェーダでは夜中の2時から6時までが活動の時間帯だと言われている。そして朝の6時から10時までが睡眠の時間、10時から午後14時までが消化の時間、14時から18時までが又活動の時間帯で、18時から22時までが睡眠の時間、22時から翌2時までが消化の時間だと言う。だから朝6時前に起床すればすっきり起きられるというのだが・・。
参考図書:上馬場和夫・西川眞知子=著『アーユルヴェーダ入門』(地球丸)
娘に、「夜中に目が覚めてアーユルヴェーダで活動の時間帯だという頃に眠れなくなるんだけど、なんで夜中の2時から明け方の6時が活動の時間なんだろうね?真っ暗なのに・・」と話すと、「漁師さんなんか暗いうちに起きて漁に行くじゃない。自然の法則に従うと、その時間は活動の時間になるんじゃない。電気が出来てから人間の生活の方がおかしくなったんだと思うよ」と言う。ナルホド文明が進むにつれて生活が生体リズムに合わなくなったということかと思いながら考えていると、朝4時を過ぎると鳥の声も聞こえてくる。生き物は活動を始めるというわけだ。そう言えば、朝の4時前後で副交感神経から交感神経に入れ替わって血圧なども上がってくると聞く。


鳥と言えば、亜鉛が不足すると鳥目になると書いてあった。明るいところから暗いところに入って目が見えるようになるまでに時間がかかるようだと亜鉛不足だと言えるかもしれない。娘に尋ねると、「暗くて見えないというより、むしろ光が眩しくて明るすぎると落ち着かない」ということだった。それを聞いていて、もしや私が夜中に目が覚めてなかなか寝付けなくなるのも明るすぎるせいだろうか、と思った。私も体内の亜鉛の値が高いせいか昔から部屋が真っ暗でないと眠れない方だったのだが、この何年か、寝室の北側の(磨り硝子が入った)窓のカーテンだけは夜も開けて寝ていたのだった。それに気づいてカーテンを閉めるようになってから夜中に目が覚めても又眠りにつくようになってきたような気がするが、気づいてカーテンを閉めるようになったのが最近のことなので何ともまだ解らない。
けれど、こういったこともやはり体内のミネラルバランスと関係があるのだと思う。明るい部屋の中にいるよりちょっと暗めの中にいる方が落ち着くというようなことは人の好みに過ぎないように思えるのだが、ミネラルバランスによって左右されているかもしれないと考えると興味深い、奥深い事柄だと思える。私達生き物がどんなに精妙に造られているかというようなことを考えさせられるからである。
メラトニン甲状腺ホルモンを刺激して亜鉛血中濃度を調整している」ということを知った時も本当に驚いたのだが・・。


神様は私達を、人間には思いもつかない方法でバランスをとるようにお造りになったのだなぁ、と・・。


そうそう、上の俳句擬きは、「鳥の音」とすれば五・七・五に納まるものをわざわざ「鳥の声」としたいのだった。この天の邪鬼!