風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ 第3回


● 「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」第3話 丘を越えて〜オーブラックからコンクまで〜
コンクへの道の途中、老婦人が手招きしている。少し休んでいけということだろうか。その好意に甘え、冷たいハーブティーを頂く。私は巡礼に行くことはできないけど、その代わりに巡礼者のために奉仕をしているのだと話してくれた。その後、小さな小屋に案内された。不思議に思って中に入ると、そこには手作りの小さなチャペルがあった。いや、チャペルとも言えないだろう。絨毯を敷き、正面の壁に十字架がかけてあるただの部屋なのだから。しかし、この小屋は老婦人が自分と巡礼者のためにつくり上げたチャペルである。(抜粋引用)

   コラム「僕の愛用品」の3回目は吸湿速乾性が命のTシャツ



● 祈りの大地・石川梵=著(岩波書店)
石川さんの新著『祈りの大地』は、思春期の頃からの自分の人生と、主に祈りがテーマの中心にある写真家としての軌跡と、3.11の直後から何度も東北の被災地に足を運びながら、人と出会い、向き合い、語り合った体験が、折り重なるように構成されている。
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”祈り”というのは、自分の救援を求める心理だけではなく、切実に何かを求める気持ちでもあり、その切実さの根底には、自分はなぜ生きているのか、どう生きていくべきなのかという人間ならではの問いが横たわっている。(抜粋引用)