風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

アトピーとの闘い'14ー2(眠りをコントロールする2カモミール・ジャーマン)

インターネットでメラトニンについて調べていて、乳がんの予防や治療におけるメラトニンの有効性」という記事に行き当たった。この記事にはメラトニンの分泌が少ないと女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増えるので、乳がんの発生率が高くなるという意見もあります。」と書かれてある。この記事を見つけて、安保徹の「夜更かしが健康にもっとも悪い」と書かれている中に、深夜まで仕事をしていた女性編集者で乳がんになっている知人が多くいる、と書いてあったのを思い出したのだった。メラトニンは光を浴び続けていると分泌されないという。電灯の光であっても、夜、光を浴び続けているとセロトニンメラトニンに変わらず覚醒状態が続くと思われる。それに女性ホルモンが何らかの形で関わっているということである。

この「乳がんの予防や治療におけるメラトニンの有効性」という記事の中に、メラトニンは日本ではサプリメントとして認められていませんが、米国などから購入することは可能です。ただし、妊婦、授乳中の女性、自己免疫疾患(慢性関節リュウマチなど)や悪性リンパ腫白血病など免疫細胞の腫瘍がある場合、ワーファリン服用中など、メラトニンの服用が良くない場合もありますので、十分な注意が必要です。と書かれているのだが、私はこの中の「慢性関節リュウマチにはメラトニンの服用が良くない場合もある」というところに着目したのだった。

アトピーなどのアレルギー疾患が発症するのはヘルパーT細胞のTh2細胞がはたらきすぎる場合であるということは「アトピーとの闘いーその10」でも引用したのだが、リュウマチや乾癬などの疾患の場合はTh1の方がはたらきすぎているようなのである。昨年末に酵素シロップを作り始めて、発酵食品について調べていて、順天堂大学大学院医学研究科教授白澤卓二氏の言われていることを目にして、アトピーなどのアレルギー疾患とリュウマチなどの疾患はヘルパーT細胞の働きにおいて対称をなすのではないかと思ったのだった。引用してみる。

白澤 花粉症などのアレルギーには、このヘルパーT細胞が密接に関わっているんです。ヘルパーT細胞には、1型(Th1)と2型(Th2)があり、ふたつのバランスが保たれているときは、身体は健康な状態です。でもTh2が優位な状態になると、花粉症などのアレルギー反応が強く出るようになってくるのです。
平松 花粉症にそんなことが関係あるとは、知りませんでした。
白澤 Th2が優位になると、発がんの危険も増えるんですよ。また一方、Th1が優勢だと、自分の細胞を攻撃する自己免疫疾患などに罹る割合が高くなります。
平松 では、Th1とTh2のバランスを保つためには、どうすればいいのですか?
白澤 Th2が優位なとき、乳酸菌が非常に有効です。乳酸菌にはTh1を活性化する力があるんですよ。だからヨーグルトやチーズ、味噌、醤油や漬物など乳酸菌が豊富なものを食べることで、Th1、Th2のバランスがきちんと整うんです。納豆にも同様の力がある。納豆内の納豆菌も、Th1を活性化することが実証されています。
(『クロワッサン特別編集 免疫力をアップする、発酵食のすすめ』(マガジンハウス)より抜粋引用)

以前、乾癬に関する医師の講演会で、私自身が、花粉症やアトピー等とリウマチや乾癬等との違いについて質問して、遺伝子レベルでのこのT細胞のはたらきの違いが関連しているということを聞いていたのだった。
アーユルヴェーダ(インド伝統医学)の本には「ヨーグルトはリウマチなどの関節疾患をまねく危険もある」と書かれているものもあるが、医学的なことを詳しく知らない一般の人間はリウマチもアトピーも同じアレルギー疾患だと思っているのではないかと思う。そして情報も交錯しているように思う。「アーユルヴェーダなどは科学的な根拠もはっきりしていない」と言って退ける方もいると思うが、科学的にはっきりしていない伝統医学の中で言われてきたことが、別のところで科学的に実証されてきているように思う。

さて、スリーピング・ハーブとしても有名なカモミールには2種類ある。ハーブティーとして主に使われているのはジャーマン・カモミールのようだが、アロマ・エッセンシャルオイルには、カモミール・ジャーマン(Matricaria recutita)カモミール・ローマン(Chamaemelum nobile)がある。ベルギーの医療の現場で処方されている精油について書かれた『NARDケモタイプ精油事典』の中のカモマイル・ジャーマンの主要適用例の中にアトピー性湿疹が記載されているが、リウマチや乾癬に対する適用は載っていない。一方カモマイル・ローマンでは、治療特性の中に抗アレルギー作用と記載されてはいるが主要適用例の中にアトピーは入っておらず乾癬がプラス3となっている。又、カモマイル・ローマンの処方例紹介の項にはアトピー性皮膚炎も記載されてはいるが、同時にリウマチの記載も見られる。
アロマセラピーにおいても全てのことが科学的にあきらかになっているわけではない。けれど、それは西洋医学の世界でも同じではないだろうか。そして全てのことがあきらかにされる日が来ると私は信じていないのである。しかし、分かってきていることを頼りに進んでいきたいとは思っている。
ここで言いたいのは、娘はカモミール・ローマン精油の香りは好きではないということである。カモミール・ジャーマンの香りの方が癖が強くカモミール・ローマンの香りの方が一般的に受け入れられやすいと思われているように思うが、娘も私もローマン・カモミール精油の香りは好きではない。つまりアトピー、花粉症、喘息系の私と娘はジャーマン・カモミールの方を好むということなのだ。
そこで、スリーピングティーとしてカモミール・ジャーマンのハーブティーを飲むことにした。私も一緒に飲むようにしているが、眠りの質が深まっているように思える。まぁ、世の中のことに腹を立てすぎている時はカモミールティーにも手に負えない時もあるのではあるが・・。
参考書籍:『目でみるからだのメカニズム』(医学書院)
     『NARDケモタイプ精油事典』(編集・発行NARD JAPAN)
     『クロワッサン特別編集 免疫力をアップする、発酵食のすすめ』(マガジンハウス)
     高田明和=監修『からだのしくみと病気がわかる事典』(日本文芸社

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停止中でなかったら・・・ 考えるだけで怖ろしい・・。