風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

酵素シロップ

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昨年春にガンが見つかり切除後放射線治療を受けた友が、酵素を摂らなくてはいけないと野菜や果物の生ジュースを毎朝飲んでいるという。確かに生の野菜や果物を食べるのは大事だと思うのだが、毎朝、青菜のジュースを飲むのはこの季節に体を冷やすのではないか、と思った。体温が1℃上がれば免疫力がグンとアップすると言われているように体を冷やすのは一番悪いことのように思える。
そんなことを考えていて思い出したのが、整体の先生の体操教室で体操が終わると出してくださっていた酵素シロップのことだった。先生は毎年春と秋に季節の果物や野菜を入れて酵素シロップを手作りしているのだった。作り方をお聞きした時に、果物や野菜を砂糖に漬けて作るのだけれど、そこに「海の精」という酵素の素を入れるのだと言っておられたのを思い出したのだ。私が「『海の精』って塩じゃないんですか?」と言うと、「うぅん?酵素の素」とおっしゃった。そして「自然食品の店で売っている」と。足を痛めてから体操教室に行かなくなってしまったので酵素シロップのこともそれっきり忘れていたのだが、昨年秋に友の話を聞いて、自然食品の店に行ってみた。「海の精」が置いてあった。そしてやはり「海の精」は塩だった。成分表を見るとマグネシウム含有がダントツに高い。マグネシウム酵素の働きを助ける働きをするので整体の先生は酵素の素だと思っていらしたんだと分かった。
陰陽では天然塩は極陽と言われている。体を冷やす生の野菜や果物に極陽の塩を足すのは理に適っている。けれど私が見た限りでは酵素ジュースやシロップ作りの本に、「マグネシウムを加えるということ」も「生野菜や果物が体を冷やすということ」も書かれていない。酵素シロップ作りの本には白砂糖が酵素を最も良く抽出するので精製した白砂糖を使うようにと書かれていたくらいだ。精製された白砂糖は極陰で最も体を冷やす。
そこで、「海の精」を入れた酵素シロップを実際に作ってみることにした。毎年夏に梅ジュースを作っているので、それと同じ要領で、そこに「海の精」を加えれば良いと考えた。

材料は手始めに家にある林檎と頂き物の酸酢(さんず)。
「さんず」というのは、この地方のお正月料理である「さんまずし」の秋刀魚をしめるために使われている柑橘で、橙(だいだい)と似ている。うちでも昔は大晦日に母が骨処理をした秋刀魚をこれでしめて下拵えをし私が握っていたのだが、今はもう家で秋刀魚寿司を作ることはなくなった。
頂いたさんずはお庭になっていたものなので無農薬ということで皮ごと漬けることにした。梅ジュースを作る時は梅と砂糖が同量というのが基本だが、今回は計ったりせずざくざく切っては入れ、砂糖を上からふり、又りんごを切っては入れという風に作った。そして「海の精」を最後に少量ふりかけた。

汁が出て、上にかけた砂糖が下に沈んで固まったのが溶けると、瓶に詰め替える。水で希釈して飲む。酵素は47℃の熱で壊れるということなので、温かいものを飲みたい場合は湯温に気をつける。
鶴見隆史=著『超・酵素フード&ジュースレシピ』には、朝起きて正午までの時間帯は排泄の時間帯であるため酵素たっぷりの生野菜や果物、生ジュースを摂るのに向いていると書かれている。この本には「野菜によっては、加熱調理で栄養価が上がったり、栄養素の吸収がアップして食物繊維もとれる場合もあるので、生食と加熱食をバランスよく取り入れましょう」(『超・酵素フード&ジュースレシピ』(成美堂出版))と書かれているので、私としてはちょっと信用できるかなと思っている。
朝、あったかめのお湯割りで飲みたい場合は、夜沸かしたお湯を魔法瓶に入れておけば丁度飲み頃になっているのではないだろうか。もしくは沸騰したお湯に同量の水を加えても40℃位の湯温になる。飲む直前にレモン果汁を入れると美味しい。



こちらは、人参と擂ったショウガを漬けたもの。無農薬有機栽培の人参なので皮ごと漬けた。砂糖が下に固まっている。大きな瓶に少しだけなんだけど、発酵するからきっちり詰めない方が良いようだ。出来上がるのが楽しみ。人参と生姜はガンに効く野菜のトップに上がっている。