風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

風邪を引いてしまって、アロマオイルをやむなく使う

風邪引きの家族の中で一人頑張っていたのだけれど、他二人がようやく治ってきたと思って油断をしたせいか、とうとう風邪を引いてしまった。そういえば今年は春にも風邪をこじらせてイースターの礼拝を休んだのだった。お蔭で復活し損なった気分だった。今回はクリスマスを控えている。同じ年にイースターもクリスマスもっていうのはちょっと酷すぎる。それだけは避けたい。秘密法が強行採決された上に御子もお迎えできなかったとしたら世も末というものだ。

『整体から見る気と身体』(ちくま文庫の中で、片山洋次郎さんは「一般に体のバランスを何かに対して変えようとするときに、風邪という形で出てくる」と言っておられる。「例えば季節の変わり目で、体が新たな気候に対応するためにバランスを変えようとするときには、もとのバランスを崩さなければなりませんから、バランスを崩して新たなバランスに移行する、そのときに風邪になると考えていい」、と。又、「本当は、動こうと思っても動けないとか、やる気が全く起きないというふうに、素直に体に出てしまえば、一番いいんですね。我がままだとか何だとか思われるかもしれませんけど、そうなれば無理のしようがないですから、それが一番いいと思います。普段も体に気を通りやすくしておくということは、そういうときになるべく体の要求を素直に出せるということが、一番大きいですね。例えばがんなんかの場合に、よく症状が出ないといいますけど、結局早いうちに症状が出ているような人はならないんですね、別な形でバランスをとってしまいますから」、とも。

主婦業というのは基本的に年中無休なのだけれど、今は娘がいるから、寝込んでも食事の心配をする必要もないと言えば、ない。けれど、主婦業は喜んで休んでも私の頭は休ませようと思っても簡単に休んでくれない。それでやむなくアロマオイルを使うことにした。

喘息持ちの私は風邪を引くと症状が咳に出て、長引くことが多い。夜、寝入りばなに咳き込むことが多いので、寝る前にラベンサラ(Cinnamomum camphora)精油を1滴てのひらに落として、胸から咽にかけて擦り込むことにした。
精油を原液で塗布したなどということはブログで書いてもいけない事なのかも知れないけれど、胸に溜まったウイルスを取り除きたい衝動に駆られてやってしまったのだ。本来なら、ホホバ油5mlに希釈して塗るのが良いと思う。

ラヴィンサラ・シネオールとかラベンサラとか呼ばれている学名Cinnamomum camphoraというクスノキ科精油にはヴィックスヴェポラップに入っている1ー8シネオールという成分が多く含まれている。この1ー8シネオールという酸化物には抗炎症作用があり、酸化物自体には抗ウイルス、抗カタル、去痰作用があるとされている。一般に言われるユーカリEucalyptus globulus)にはもっと多量の1-8シネオールが含まれているが、ラベンサラは誘眠作用のあるαテルピネオールも含有しているので、夜に使用するのに向いている。
結果、寝入りばなの咳が全く出なかった。加えて、だいたい中途覚醒することが多いのだが、その夜は翌朝までぐっすり眠ることが出来た。鎮咳作用を考えれば他の精油が考えられるかも知れないが。
精油を用いる場合、アレルギーのある人は注意して使用する。


ところで、片山洋次郎さんはこんなことも言っておられる。

 花粉症の場合と喘息の場合とは、よく似ていて、やはり首や肩の周りの筋肉がかなり緊張してきます。・・。喘息の場合も、やはり肩の所で流れが詰まってくる。両方とも、気の大局的なバランスからいうと、頭の方に気が集まってしまっている状態です。そして足の方には気の流れが行きにくい。(『整体から見る気と身体』片山洋次郎=著(ちくま文庫)より引用)
要するに私は、無い頭を使いすぎているのである。


けれど、
雨音の一瞬高く響きてのちひかりひらめき雷鳴(おと)いやはて
そんなことで、昨夜は又あまり良く眠れなかった。