説教
2:4−5の言葉の背景は、古代イスラエルの門の法廷で行われた手続き。 被告は妻、イスラエル。告発したものは夫たる主。 母、イスラエルを告発することを、子である民の忠実な者たちに要求する。 原告の意図は、離婚するためではなく、和解するため、妻が売春…
今から2700年前、紀元前8世紀、北イスラエル王国がアッシリア帝国によって滅ぼされようとしている頃、ホセアは預言者として立てられた。そしてホセアは、神の示しによって淫行の妻をめとった。そして3人の子供が生まれた。二人は男の子で、一人は女の子。…
「時を貫いて変わることのない永遠の愛において神を知る」(ホセア書6:4~11) わたしたちは移りゆくこの世にあって、変わらないものに対するあこがれをもっています。中でも愛情・友情といった人間同士の関係の中で変わらないものに対して強いあこがれをもっ…
イースターの最後の礼拝は、お世話になった他教派の引退教職の先生によって守られた。 ○○牧師が病気になられてからも、私は○○教会で礼拝を守らせていただきました。そして教会のために毎日祈らせていただいています。先生が入院されている間、ご家族が教会を…
この最後のページに載せた八木重吉の詩を見て、娘は、比喩だということは分かるけど、これだと鍛冶屋さんの家(知人に鍛冶職人がいるので)か、火事しか思い浮かばない、と言った(笑)。 「まことに愛にあふれた家はのきばから火をふいてるようだ」この詩に…
昨日の礼拝は、この3年ずっと支えてきて下さった引退教職の先生によって守られた。 以下は、お説教原稿より全文書き起こし。 「人生の分水嶺」(ルカによる福音書16:19~31) 取り上げましたのは、主イエスが語られたたとえ話である。主イエスは、たとえ話を…
「神は民を選び出し、救いの御業を成す」 2024年3月17(日) 受難節第5主日 聖書箇所:ゼファニヤ書 1章7節~12節 1.(「主は幸いをも、災いをもくだされない」と言っている人たちに語る) 前回6節までで,ゼファニアが伝えたいことというのは…
「わたしたちを連れ返してください」 2024年3月10(日) 受難節第4主日 聖書箇所:詩編 80編2節~8節 「わたしたちを連れ帰してださい」 東日本大震災から13年がたちます。この説教は○○牧師が東日本大震災の後でなされた説教を基にしています。…
夜うちに帰って、『福音と世界』の「キリストの信実によって義とされる」を、疲れて途中で寝ぼけながら、数日かけて読んでいた。 以下に、「キリストの信実によって義とされる」(パウロの義認論を見直すーその二)から最後の部分を抜粋引用する。 「霊の実…
「悔い改めを求め福音を語り続ける」 2024年3月3(日) 受難節第3主日 聖書箇所:マルコによる福音書 6章14節~29節 マルコによる福音書6章7節でイエスは弟子たちを派遣しました。弟子たちは信仰的に充分ではありませんでしたが,イエスの言葉に…
今日の礼拝では、2021年のペンテコステのために用意されたが、コロナで礼拝が休止となったため語られなかったお説教が、引退教師によって語られた。 説教題が、「教会の使命」と改められて、4月から新しい歩み出しを始める教会のために相応しいお説教であっ…
「救いの御業に仕える神の民」 2024年2月11(日) 復活節前第7主日 聖書箇所:ゼファニヤ書 1章1節~6節 1. (神の民を整えようとしたヒズキヤの子孫) これはおよそ今から2600年ほど前の時代の言葉です。この頃、南ユダ王国は宗教・文化におい…
「神を知る」(マルコによる福音書6:1~6a) 会堂長ヤイロの娘をいやされたイエスは、弟子たちを連れて故郷であるナザレに帰られました。 以前、イエスの家族たちは「あの男は気が変になっている」とか「あの男はベルゼブルに取りつかれている」「悪霊の頭の…
「キリストのものとなった教会」(使徒言行録20:25~28)より抜粋 1 福音は人間の生死に関わる パウロは、25節に「そして今、あなたがたが皆もう二度とわたしの顔を見ることがないとわたしには分かっています」と言っている。彼は、自分の死がそう遠くない先…
引っ越しのため、落ち着くまでしばらくブログの更新をしませんが、ご心配なく。 また、iCloudの容量が一杯でパソコンに同期させることが出来ず、花の写真も載せることが出来ません。 「恐れることはない,ただ信じなさい」(マルコによる福音書 5:35~43) 1…
「真実と信頼を注ぎ続けてくださる主」(ホセア書12:1~15) ホセアが預言者として働いたのは、北イスラエル王国が滅亡を迎えようとしていた時でした。イスラエル民族は、ダビデ・ソロモンという王が立てられたとき、栄えましたが、その後、北イスラエルと南…
「癒やしと救い」 2024年1月7日(日) 降誕節後第2主日 聖書箇所:マルコによる福音書 5章21節~34節 先週は5章の1節から20節までのみ言葉から聞きました。今朝はその続きとなります。 イエスは嵐を乗り越えてゲラサ人の地方へと渡られ、1人の…
「聴く」に載せる絵を探して、古い「聴く」の綴りを見ていると、見開きにこんな雪の結晶の絵を載せた号があった。 これはどこから取った挿し絵だったか? ちょうど良い折りなので、この時の「聴く」を載せることにしよう。 《本質を求めて》第20回 《子ども…
「汚れた霊に取りつかれた人」 (マルコによる福音書5:1~20) 2023年12月31日(日) 降誕節後第1主日 聖書箇所:マルコによる福音書 5章1節~20節 今日は1年の最後の日、大晦日になります。あわただしいこの日も神さまに守り導かれて、教会に呼び…
何においても、順番とか手順というものが大事だと思う。 わたしたちが神を愛したのではなく、先ず、神が私たちを愛して下さったのだ。 2023年11月5日(日)聖霊降臨節後第23主日説教 ○○○○○長老代読 以下のカットも野村牧師の画を遣わせて頂きました。 ( )…
今日のお説教から最後の部分を抜粋で掲載させて頂きます。 Ⅳ 真理に満ちていた恵み ヨハネは、さらにこの恵みには真理がともなっていたと言っている。この「真理」は「真実」と言い換えることができる。そうすると、主イエス・キリストの恵みは真実を伴ってい…
「起きよ、光を放て」(イザヤ書60:1~9) 預言者イザヤは、バビロン捕囚から解放されたエルサレムの民に向かって語ります。 「起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く」。 彼らの目の前にあるのは、復興が始まったばかりの町…
すべてには終はりがあると雷(らい)、告ぐる をはりがある方がいいと言ひし友よ君は終はつてどこにゐるのか これは、わざと破調で詠んだ短歌擬きだ。 初めて教会に足を踏み入れたのは中三の夏の終わりだった。永遠に終わらないものがどこかにないのだろうか…
drive.google.com (22:20~)ほんとうに、神の愛はイエスキリストの十字架の死を通して現れたということを信じているのか?そこに神さまの愛があるのか、 それとも、漠然と、「神は愛であって、私たちを愛している」という、人間が思い描くそういう愛である…
占いについては、この前の日曜に代読して頂いた説教でも、「わたしたちは明日を知らず、今をただひたすらに生きています。占いなどを頼りに明日を知ろうとし、幸せになることを欲しています」と語られていたのだが、私には「幸せになりたい」という感覚がピ…
聖書箇所:イザヤ 40:1〜11(口語訳)(2018年12月2日の説教) イスラエルの王国時代の後期、神は悔い改めのメッセージを伝えるため、多くの預言者を立てられました。狭い意味での預言者は、書名に名前が記されている預言者たち(イザヤ、エレミヤ、ホセア…
今日は、お説教をお願いしていた先生が風邪を引かれたので、急遽、夫の過去の説教代読で礼拝が守られた。 「お前たちのうちにあって聖なる者」(ホセア書11:1~11) (1)まだ幼かったイスラエルをわたしは愛した。エジプトから彼を呼び出し、わが子とした。 神…
「祝福を携え行く」(創世記 47:5~12)○○○○○先生説教その1 11月号の「聴く」その2 「祝福を携え行く」(創世記 47:5~12)○○○○○先生説教その2 myrtus77.hatenablog.com 悲しみと涙を味わい尽くしたところで、万人に哀れみをたれ、万人を理解してくださ…
昨日代読して頂いたのは、「イエスはわたしたちと共におられる」と題されたマルコによる福音書4章35節からの説教であった。 myrtus77.hatenablog.com イエスに従うとき,わたしたちが考える平穏無事な人生があるのではありません。 嵐に遭い,舟が沈みそうに…
他教派の先生のお説教から、最後の所を抜粋で掲載させて頂きます。 神が私たちの味方(ローマの信徒への手紙8:31〜39) ある宗教は、この神を拝めば、無病息災、商売繁盛、家内安全があたえられる。危険や災難には遭わないと宣伝します。あるいは、熱心に祈…