風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

育てる

どうして手話で昔話を語ろうと思ったのか?

お婆さんが演じる『マッチ売りの少女』(手話をもとにして・・)〔休業中のアロマセラピスト良香さんの日常№28〕 youtu.be 一昨年の暮れに手話を元にしたこの動画を撮ったのだけれど、「雪のちらちら舞う」という最初の部分の指文字の「ゆ」で既に失敗してい…

「ほのぐらいロウソクの火を消さないようなイメージで・・」(手紙による遠隔言語療法2)

わたしの支持するわがしもべ、わたしの喜ぶわが選び人を見よ。わたしはわが霊を彼に与えた。彼はもろもろの国びとに道をしめす。彼は叫ぶことなく、声をあげることなく、その声をちまたに聞えさせず、また傷ついた葦を折ることなく、ほのぐらい灯心を消すこ…

手紙による遠隔言語療法(夫への手紙)

夫にこんな手紙を書いて看護師さんに読み聞かせて頂いている。 今日は、言葉を話すための練習について手紙に書きます。 1回目の今日は、「パ」です。 「パ」というためには、先ず最初、口を閉じます。 次に、閉じた口をパっと開けると、「パ」になります。 …

小学校3年生の算数〜重さから少数へ

子どもの頃、私は算数が苦手だったが、小学校の教員となって教えた中では算数の授業が一番楽しかった。ここにその授業の記録の一つを残しておこう。その頃の小学3年生の一年間の算数学習の流れは、「重さ」から分数の学習を経て小数だったと記憶しているが、…

「参りました」と項垂れること

田中昌人/田中杉恵=著『子どもの発達と診断』(大月書店) この「子どもの発達と診断」のシリーズは、私が教員をしていた頃に仕事関係のものとして読んでいた中の一冊である。 1歳をすぎた子どもたちは、要求がいれられないときにだだをこねます。しかも、…

考える耐力をつけるためにー「読解」という作業を通して

YouTubeで自作の短歌を自分で朗読している動画を見つけ、葛原妙子のを探しているところで、永田和宏氏の大阪大学での講演に行き当たった。それで、私の教員時代の読解力をつけるための取り組みを書いておこうと思った。16日のブログで「読解の授業というもの…

自閉症の子どもと3

対照的な二つの概念の学習の中に、「多い・少ない」も取り入れた。「多い・少ない」の比較は二つに分かれるように思う。数的な比較と量的な比較である。 ピアジェの理論において、保存の法則の子どもの認知は、量の保存より数の保存の理解の方が先に来る。上…

自閉症の子どもと2

子どもが言葉を話し始める頃に、「指さし」という現象が見られるという。人差し指でどこかを差しながら、しきりに「アッ、アッ」と発声する。指さす方を大人が見ても何かあるようには思えなかったりする場合もある。指さしたもの(あるいは方向)が必ずしも…

自閉症の子どもと1

テンプル・グランディン=著『自閉症の才能開発』(学習研究社)ー以前にもブログで取り上げたことのあるこの本の中に、次のように書かれている箇所がある。 成長するにつれて私にとって大きな支援となった人々は、創造的で因習にとらわれないタイプの人だっ…

『ヘレンケラーはどう教育されたかーサリバン先生の記録ー』より

最初と最後の1,2年を除いて、短い教員生活のほとんどを障害を持つ子ども達と過ごしてきた。その間、通常の子どもを対象に作られた指導要領は役に立たないから、子ども一人一人の課題も指導内容も自分で考えて組み立てるしかなかった。もちろん、私より先に…