風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

娘と読んだ・・・

神沢利子=作『ゆきがくる?』(子どもの本の紹介)

「聴く」に載せる絵を探して、古い「聴く」の綴りを見ていると、見開きにこんな雪の結晶の絵を載せた号があった。 これはどこから取った挿し絵だったか? ちょうど良い折りなので、この時の「聴く」を載せることにしよう。 《本質を求めて》第20回 《子ども…

選ぶということは、Aを愛しBを憎むということ

「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。(ルカによる福音書14:26) 「十字架のほかに」(ルカによる福音書14章25~27節) (1:29~)こ…

朗読「はるかな国の兄弟 1 」と、田川建三訳聖書を紹介していたぁ〜。

夫がstand.fmで田川建三訳聖書も紹介していた。 日本語訳 聖書について - 聖書の言葉を聴きながら | stand.fm 自分の人生の時間が残り少なくなっていると考えて色々なSNSを駆使して福音を伝えようとしていたようだ。 今の時代、牧師を辞めても、寝たきりで居…

無意識の意識化の過程では(宮崎駿の新作から)

宮崎駿の新作『君たちはどう生きるか』を観てきた。タイトルで、ちょっと観る気が起こらなかったのだが・・。 宮崎作品を初めて見たのは、婚約式で行った福島でだった。『魔女の宅急便』。 2011年の『コクリコ坂から』は、その頃実習に来ていた神学生も誘っ…

人を生かしむる説教、人を死なしむる説教

以下に、昨日のお説教の前半部分を書き起こしで掲載させて頂く。 「十字架の引き寄せる力」ヨハネによる福音書12:20~33 取り上げたのは、主イエスがご自分の十字架の死について語られた箇所である。このところから、十字架の死の意味と恵みについてご一緒に…

どうして手話で昔話を語ろうと思ったのか?

お婆さんが演じる『マッチ売りの少女』(手話をもとにして・・)〔休業中のアロマセラピスト良香さんの日常№28〕 youtu.be 一昨年の暮れに手話を元にしたこの動画を撮ったのだけれど、「雪のちらちら舞う」という最初の部分の指文字の「ゆ」で既に失敗してい…

「命」と「愛」について、なんというシンクロ!

今日は、この台風の中、小倉から高齢の先生をお招きしての礼拝であった。 お説教は以下のようにして始まった。 律法学者はイエスさまに、「何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょう」と尋ね、イエスさまは「愛」でお答えになりました。「命」と…

もっと喜ばしい体を持って・・。

myrtus77.hatenablog.com キリストの復活は、単に魂が肉体から離れて行ったというのではなく、体をもって復活された。福音書は、どれもキリストが葬られた墓がからであったと記している。また、復活された主イエスが、復活を疑う弟子のトマスに向かって「さ…

お婆さんが演じる『マッチ売りの少女』〔休業中のアロマセラピスト良香さんの日常№28〕

「休業中のアロマセラピスト良香さんの日常」より 「お婆さんが演じる『マッチ売りの少女』」 youtu.be 私は結局、若い頃にやりたいと思って始めたことを、形は少しずつ違うけれど、今になっても細々と続けているのだと思う。 夫は、「僕の方が少しでも先に…

アンデルセン=作『マッチ売りの少女』について

以下、昔書いた子どもの本の紹介文から『マッチ売りの少女』について クリスマスというと「マッチ売りの少女」を思い浮かべると言った友人がいます。 昨年のクリスマスに「マッチ売りの少女」を手話で表現してみました。その時は図書館から色々な訳のものを…

《 愛して生きる 》、そんな憧れを・・。

以下は、昔書いた子どもの本の紹介文から。 映画にもなりました、梨木香歩=作『西の魔女が死んだ』。 死の恐怖に勝たしめるものは《愛》なのだと思います。 不登校になった“まい”は祖母のもとで暮らすことになる。 英国人の祖母は田舎で自然と共に暮らして…

バラの世話をしていると・・。

鉢のミニバラを雨に打たせようと思い、昨夜は軒下に取り込まなかった。 蕾を沢山付け始めているのだが、その蕾のすぐ下にスモモのような色をしたアブラムシが群がっている。混み合った葉も切り取って少し風通しも良くしたのだが・・。 テントウムシが来てく…

ここで急に、「死に至るまで・・」(ヨハネの黙示録)とドストエフスキーの日記と『はるかな国の兄弟』

最初の者にして、最後の者である方、一度死んだが、また生きた方が、次のように言われる。「わたしは、あなたの苦難や貧しさを知っている。(ヨハネの黙示録2:8,9 新共同訳) 食前に読まれたこのローズンゲンの御言葉を聞いて、聖書を開いて続きを確認した。…

『はるかな国の兄弟』のヨナタンとサウルの息子ヨナタン、そして米津玄師『迷える羊』から

『はるかな国の兄弟』の紹介で、「ここに登場する兄のヨナタン・レヨンイェッタをキリストをイメージして描いていると思う」と書いた。 myrtus77.hatenablog.com よけい 予型 旧約の出来事の中にイエスの出来事を予め示す型のことを言う。たとえば「アダムは…

ドゥーニャと、「愛のおのずから起るときまでは」(雅歌) - ドストエフスキー『罪と罰』18

「愛のおのずから起るときまでは、ことさらに呼び起すことも、さますこともしないように」― この言葉は雅歌の中で繰り返し語られる言葉である。 若い頃は、しつこく繰り返されているように思えたのだが、検索をかけてみると、2章7節、3章5節、8章4節の3箇所…

ペーター・ヘルトリング=作『ヒルベルという子がいた』(偕成社文庫)

以下、昔書いた子どもの本の紹介から、 ペーター・ヘルトリングの作品に「ヒルベルという子がいた」という児童書があります。ヒルベルというのはその子の本当の名前ではありません。ドイツ語で、「ヒルン」という言葉は「脳」を,「ヴィルベル」という言葉は…

ロアルド・ダール=作『ぼくのつくった魔法のくすり』(評論社)

昔書いた子どもの本の紹介から ロアルド・ダール=作『ぼくのつくった魔法のくすり』(評論社) ダールの作品には、普通ではちよっと考えられない嫌らしい大人が出てくる。このお話でも、主人公のおばあさんが意地悪で狡猾な人物として登場する。 いじわるな…

レンテンローズ、カチンと種を落としをり

レンテンローズ、カチンと種を落としをり三年先を夢想してをり 鉢植えのレンテンローズの世話をして毎年花を咲かせていた長老の具合が悪く臥せっておられるので、代わりに、株を弱らせないように花を切り落としたのだが、捨てるに忍びないので飾ることにした…

紺青(こんじょう)

● クズ新聞の朝日(笑)と読書『分断社会を終わらせる』、それに『0812再稼働反対!首相官邸前抗議』 ですが、沖縄の高江では工事を強行しようとする当局と警察が、反対派・住民の人とのにらみ合いが続いていますし、今朝は四国電力伊方原発が再稼働されまし…

「El Camino(エル・カミーノ) 僕が歩いた1600km」芳賀言太郎のエッセイ第23回

● 『日米地位協定』と『アメリカ大統領選』、 それに『安倍政権の退陣を求める国会前抗議行動』 今日は、金曜官邸前抗議の日ですが、ボクはサボることができない(笑)宴会がありました。どうしても間に合わない。だけど、その後の時間帯の高校生たちの抗議は…

五味太郎の音の絵本

[ 面白いことになってきた。「日本会議の研究」に対する出版停止要求騒動で、“日本会議の可視化”が進めば、改憲勢力には打撃となるだろう。メディアは大きく取り上げるべきだ。【政権に近い保守団体が出版停止を要求 話題の本「日本会議の研究」】https://t.…

クレッソンが

川内原発が再稼働された時、こんなプラカードを作ったのだけど、日本は既に終わっていたのかも知れないと思う。第二次安倍内閣が発足した時に。誰に指導を受けたのかは知らないが、パフォーマンスだけはうまくなって堂々と嘘をつけるようになって帰って来た…

『メダカが田んぼに帰った日』金丸弘美=著(学習研究社)

以下に、昔書いた子どもの本の紹介文から写真で掲載。 ● グリーンピースの共同創設者ムーア博士が人為的CO2地球温暖化説を全否定 「可能性が極めて高い」は科学的用語ではなく、むしろ法廷におけるような判断なのです。…。 恐らく、「可能性が極めて高い」の…

『リズム』森絵都=作(角川文庫)

昔書いた児童書の紹介文より、森絵都=作『リズム』(講談社)続けて、森絵都の『リズム』に関連して書いてみたいと思います。さゆきはごく普通の13才。さゆきの大好きないとこの真ちゃんはロックバンドで歌をうたっている。以前はドラムをたたいていた真…

絵本『どうぶつのおやこ』と『じどうしゃ』と、「いじわる魔女のさんすうえほん」シリーズ

昔書いた絵本の紹介から 子どもが言葉を話し始める前に“指さし”という行為をすると言われています。あらぬ方向を指さして「あっ!あっ!」と言うのです。この“指さし”は言葉を話し始めてからも少しずつ形を変えてしばらく続くようです。 うちの娘が言葉を少…

アストリッド・リンドグレーン=作『はるかな国の兄弟』(岩波少年文庫)

『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の中で、河合氏が、人間はいろいろに病んでいるけれど、そのいちばん根本にあるのが「人間は死ぬ」ということだ、人間だけは自分が死ぬということをすごく早くから知っていて、自分が死ぬということを、自分の人生観の中…

ロバート・フロスト=詩『星にまなぶもの』から

● “彼は現役の大統領でありながら、明らかにアメリ力の知的少数派に属している”『詩人フロストとオバマ大統領』川本皓嗣 2014年 09月号 岩波書店 〜昔書いた本の紹介文から〜 今回は、キャサリン・パターソンの本を紹介したいと思います。 パターソンは1932…

右左右左(うさうさ)脳という性格診断と聴覚人間、視覚人間

良く晴れた日曜の朝、「天気予報では途中から雨になるみたいだから、礼拝中に雨が降ってきたら、会堂の畳の部屋の窓を閉めてくれる。今、開けてるから」と夫に頼まれた。洗面所に居ると微かに雨が降っているように思えて、2階に上がって夫に、「もう雨、降っ…

シュタイナーの四つの気質

〜昔書いた本の紹介文から〜 続けて、中学2年の娘に読むことを勧めた本を紹介しましょう。 学校で、いじめの問題で話し合いがなされた時、娘は「大勢の生徒の中には、先生方にも性格が合わないと思える生徒もいると思いますが、そういう場合はどう接してい…

『マチルダは小さな大天才』ロアルド・ダール=作(評論社)

以前書いた紹介文から ロアルド・ダール=作『マチルダはちいさな大天才』(評論社) マチルダが入学した小学校の校長ミス・トランチブルについて、ダールは次のように書いています。 「大股に、腕を振り立てて」歩き、「行く手に、何人かの子どもがかたまっ…