風と、光と・・・

すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。(ヨハネによる福音書1:9)

2020-06-09から1日間の記事一覧

葛原妙子62

遠街に人あらはれて消ゆるなり神よ悲哀を目守りたまはな 『鷹の井戸』 眠れぬままにカーテンを少しだけ開けて明るくなった外の光を入れ、葛原妙子の歌集を捲っていた。生きては死んでゆく人の悲哀を詠っている、と思った。 みゆるごとあらはれながらとこしへ…

梅雨には雨がふさわしい

生きるのがいやになります生きてます雪に傘さすこともないまま・・ 子どもの頃から人は皆いつか死ぬのだと考えては死を恐れていた。そのくせいつも死にたい死にたいと思い、それなのに死のうとしたことなど一度もなくて、死を予告する手紙を寄越した友人を大…